【保存版】ロタウイルスについて〜ワクチン定期化〜

ゆび先生の『教えてゆび先生』では、クリニックや学校健診などの日常診療でよく聞かれる質問にお答えします。

今回のテーマは『ロタウイルスワクチン』です。

① 定期接種
・2020年10月から全国的に定期接種と成り費用は公費負担となる
・生後6週から接種できるが、他のワクチンとあわせて2ヵ月からが最適・8月生まれの子から対象となるが、鳥取県米子市では4月生まれから補助がでる。これは自治体によるため各自治体での確認が必要。

② ワクチンの種類
・ロタワクチンは内服のワクチン
・3回接種のロタテックと、2回接種のロタリックスがある
・ロタテックはG1,2,3,4,9の5価ワクチン
・ロタリックスはG1の1価ワクチン
・いずれも効果は同程度といわれている
・副作用として腸重積症を発症することがあるが、乳幼児後期でリスクが上がるため、生後15週(4ヵ月)を越えてのワクチン開始は勧められない *腸重積症は、小腸末端の回腸が大腸内部へ入り込んでしまうことで発症する。間欠的な腹痛、苺ゼリー様の粘血便が特徴。24時間以内に整復できなければ、開腹手術・内服時に多少口からこぼれることもあるが、概ね抗体獲得には問題ない 
*嘔吐しないよう、直前直後の母乳やミルクの内服は控えましょう

③ ロタウイルスの特徴
・感染すると胃腸炎を引き起こし、38-40℃の発熱、下痢、嘔吐を呈する・4-5歳までにほとんどの児が感染するが、2歳までにかかると、重症化し、頻回の下痢、嘔吐で脱水となり入院することもある・便の色がクリーム色になることがある。ただし他の胃腸炎(ノロ等)でもみられることがある
・脳炎に移行することもあり大変怖い・日本での流行のピークは3〜5月

④ 感染経路
・糞口感染、糞便中に含まれる多量のウイルスが手などを介して口に入ることで感染する
・感染力があるのは、下痢発症後10日程度だが、1ヵ月くらい長引くこともある
・潜伏期間は2日程度

⑤ 治療法・特効薬はないため、対症療法となる
・脱水となれば点滴、場合によっては入院となる
・脳炎となると救命できないこともある

ゆび先生(田本直弘)
医学博士、小児科専門医
医療法人田本会理事長、米子こどもクリニック院長

鳥取大学医学部を卒業し、小児科医となる。
2012年8月 医療法人田本会設立
2012年10月 米子こどもクリニック設立
2018年4月 米子内科糖尿病clinic設立
2019年4月 米子えいご保育園設立
2019年5月 訪問看護ステーションありがとう設立

お勧め動画①
ゆび先生&ひかちゃんねる
【必見】たった1秒で前向きになれる魔法の言葉!簡単だけど難しい〜実践編〜
https://youtu.be/LDhICVfOT2I

お勧め動画②
生後6ヶ月の泣く赤ちゃん ロタウイルス予防接種で大泣き
youtubeにあっぷしてありました( ^o^)ノ実際こんな様子ですよ。
https://youtu.be/oaWnaiz5Om0

#ロタウイルス#ワクチン#定期化

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