北朝鮮 2週連続で台風が直撃 地元メディア“異例の報道” 【台風9号・台風10号】

2日、九州に接近した台風9号。
朝鮮半島に3日未明、上陸した。

濁流で冠水した道路で、男性がひざまで漬かってリポート。
北朝鮮のテレビが被害状況を伝えていた。

北朝鮮で台風報道が本格化したのは、2日午後から。

普段は、午後11時ごろまでには放送が終わる。
しかし、今回は違った。

音楽とともに迫ってくる赤い文字、台風9号と書かれている。

午後11時以降も、映画など番組の合間に繰り返し、台風情報を放送していた。

生中継だったのか、放送中、リポーターに傘をさしだす男性が映り込んでいた。

北朝鮮のテレビによると、東部・元山(ウォンサン)では、3日午前3時からの3時間に、132mmの雨量を観測したという。

北朝鮮・通川郡 人民委員長 チャン・オクソン氏「台風9号が直接的に影響を及ぼすと予想して、事前に対策を講じました。現在、人命や穀物、被害は全然ないです」

先週の台風8号に続き、2週続けて台風による大雨で、大きな被害が出た北朝鮮。

普段、テレビは午後3時から午後11時ごろまで、8時間ほどしか放送していない。

それが、先週の台風8号では37時間以上連続で放送。

今回の9号も、2日の午後3時から3日の午後10時半ごろまで、31時間半連続で放送を続けた。

北朝鮮が、リアルタイムに近い状況で、台風の情報を伝えるのは異例のこと。

そうした中、非常に強い台風10号が北上を続けている。

週末から7日にかけて、特別警報級の勢力で沖縄から九州に接近、または上陸するおそれがある。

そして、その後は朝鮮半島方向に北上するとみられている。

(2020/09/04)

#台風9号 #台風10号

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