17日は日経平均株価は上下に大きく振れる、不安定な値動きを見せました。
先行き不透明な世界経済に政府は「リーマンショック」級として、危機感を強めています。
（加藤記者）「日経平均株価現在急激に値を上げ、400円以上の上昇となっています。」
荒い値動きを見せた日経平均株価。
朝方、600円を超えて下落すると
すぐに買い戻しが入り、
今度は550円以上値を上げる場面も。
結局、終値はきのうとほぼ変わらず９円高となりました。
日本経済の行方に
政府も危機感を強めています。
（西村経済再生担当大臣）「いわゆるリーマンショックの時と同じような、
同等の水準まで（経済指標が）落ちていることから、
消費者、事業者のマインドはそのぐらいのインパクトがあるというふうに理解している」
世界が金融危機に陥り、企業の倒産が相次いだリーマンショック。
それに並ぶ経済危機だとの認識です。
世界は、有効な対策を示せるのか。
麻生財務大臣はきょうにも
財務相による電話会議を行う考えを明らかにしました。
（麻生財務大臣）「毎日でも１週間に一度でも、情報交換は極めて緊密にやった方がいい」
日本以上に不安定なのがニューヨークの株価。
16日のダウ平均株価は
およそ3,000ドルと
過去最大の下げ幅を記録しました。
前日にFRB＝アメリカの中央銀行が
４年ぶりのゼロ金利に踏み切ったものの、その効果は見られず。
トランプ大統領は
沈静化には時間がかかる、と発言しました。
（トランプ大統領）「（感染拡大は）７月８月まで続く可能性がある。
何度も専門家に聞いている」
また、アメリカ経済が
景気後退に陥る可能性がある、との認識を示し、
10人を超える集まりや旅行、外食などを
今後15日間、自粛するよう呼びかけました。
そして、EU＝ヨーロッパ連合では。
（EU委員会 委員長）「EUへの一時的な入国制限を導入することを州および政府に提案した」
16日、事実上ヨーロッパ全体の封鎖を決めました。
第三国からEUへの渡航を30日間、
原則禁止する方針です。
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