韓国人「北朝鮮の無人機撃墜失敗… 5機のうち1機も捕らえられなかった…」

2022年12月27日

26日、合同参謀本部によると、同日午前10時25分ごろから京畿道一帯で北朝鮮の無人機と推定される航跡が捉えられた。韓国軍に確認された無人機は計5機だ。 4機は江華島一帯で飛行し、1機は京畿道坡州近くの民間人居住地域の上空を通ってソウル北部上空まで進入したという。

ソウルまで侵入した無人機は、韓国上空を3時間ほどかき混ぜて北朝鮮に戻った。残りの4機は探知から消失するまで計5時間余りの作戦が行われたと合同参謀は明らかにした。

韓国軍は直ちに警告放送と警告射撃を数回実施した後、空軍戦闘機と攻撃ヘリなどを投入して100発余りの射撃に乗り出したが、結局撃墜に失敗した。射撃はヘリコプターから20ミリ機関銃で行われた。大半は無人機を狙った照準射撃ではなく、レーダーに捉えられた航跡に向かって発射されたという。

無人機に向かって警告放送をしたことに対して軍当局は「無人機を運用する時は基本的に操縦人員が発進基地付近にいると推定する」と話した。

警告射撃も漢江（ハンガン）首相と地上南側地域に発射し、北朝鮮軍に韓国が無人機を探知したことを伝えることに重点を置いたという。北朝鮮の無人機は2メートル以下の大きさの小型であるうえ、通常水色であるため、戦闘機操縦士が肉眼で識別すること自体が難しく、撃墜が容易ではないと軍は説明している。さらに、民間居住地の上空であるため、韓国軍も積極的な作戦を展開できなかったものとみられる。

しかし、北朝鮮の無人機とその後を追う戦闘機の姿を地上から撮った写真がある放送局に報道され、戦闘機や地上対空防御部隊で十分に観測されたほどの距離だったという指摘も出ている。軍は陸軍と海兵隊の対空防衛部隊が無人機撃墜作戦に参加したかどうかは明らかにしなかった。

北朝鮮の無人機作戦は、地上の局地防空レーダーと同レーダーの情報を受け取るバルカン砲運用対空防御部隊が担当する。軍当局者は無人機撃墜失敗について「民家、都心などある上空なので非正常的な状況が発生した時、韓国国民の被害を考慮してその地域で射撃はしなかった」と話した。

韓国軍は、全長2メートル級の北朝鮮の小型無人機に対する作戦に失敗したという評価を免れなくなった。この無人機がどのような任務を遂行したのかも把握しにくくなった。韓国上空に約5時間滞在したため、相当な偵察情報を持っていった可能性もある。また、該当無人機が武装したかは把握されなかったが、ややもすると爆弾などを搭載したとすれば相当な物的·人的被害が伴う恐れもある危険な状況だった。

これに対し軍が北朝鮮の核·ミサイルだけでなく無人機などにも効果的に対応できる態勢を徹底的に整えなければならないという指摘が出た。韓国軍は北朝鮮の無人機に対する相応措置として、有·無人偵察資産を軍事境界線（MDL）近接地域と北朝鮮地域に投入し、北朝鮮軍の主要軍事施設を撮影するなど偵察および作戦活動を遂行した。

韓国軍偵察機がMDLを通過したのは今回が史上初めてだ。南北は2018年9·19軍事合意によりMDLから西部地域は10km、東部地域は15km以内で無人機飛行を禁止していた。軍当局者は「敵の行動に相応する措置と理解してほしい」と述べた。

一方、軍の作戦の渦中に無人機対応のため出撃していた空軍KA-1軽攻撃機1機が離陸中に墜落した。軽攻撃機に乗っていた操縦士2人は無事だという。

引用元記事:https://is.gd/3W90gf