~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆1973年9月11日、チリ・サンティアゴ もう一つの911

http://homepage3.nifty.com/ryo-folklore/historia/historia8.htm

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【抜粋要約 引用開始】

9.11と言えば、まずたいていの人が2001年9月11日にニューヨークで起こったテロ事件のことを思い浮かべるでしょう。

しかし、この事件の28年前、1973年の同じ9月11日に、ニューヨークのテロにも匹敵する惨劇として現代史にその名を刻まれている大事件が起こっています。舞台は、南米のチリです。

・・・略・・・

1970年10月24日。史上初めて、選挙によって社会主義政権が樹立されたチリ・アジェンデ政権。チリの基幹産業である銅鉱山を国有化、物価凍結令と賃金一律引き上げ令などの社会主義的な経済改革を行いました。

丸1年以上経過して1972年にはいると、チリの経済状態は急激に悪化。国営化した銅鉱山の収入によってこの政策を賄おうと考えていたが、銅の国際価格が低迷し旧経営陣が徹底的にサボタージュしたために、思惑どおりに行かなくなってしまった。

物価の上昇圧力に価格統制令は72年3月に撤廃。以降インフレが猛烈な勢いで進行し、物不足も激しくなります。73年2月には、食料品が配給制に・・・。

 

米国が、戦略備蓄として保有していた銅を大量に売却して、銅の国際価格を下落させ、それによってチリの経済状態を悪化させようと画策したことが、後に明らかになっている。

米国の「裏庭」での左翼政権を阻止したい米国のニクソン大統領とキッシンジャー国務長官の意向があり、CIAは国民党やキリスト教民主党など反アジェンデ派に大量の資金を援助してその活動を支援。また人民連合内でもっとも思想的に不安定な急進党を狙い撃ちにして札束攻勢をかけて、党内右派を分裂させて反アジェンデ派に転向させることに成功します。

・・・略・・・

【引用終了】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆「サンチャゴに雨が降る」(前編) RAIN ON SANTIAGO

http://www.veoh.com/watch/v15480813tdctxDeg

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Watch 「サンチャゴに雨が降る」(前編) RAIN ON SANTIAGO in エンターテイメント | View More Free Videos Online at Veoh.com
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆サンチャゴに雨が降る」(後編) RAIN ON SANTIAGO

http://www.veoh.com/watch/v15481488mxy7d33e

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Watch 「サンチャゴに雨が降る」(後編) RAIN ON SANTIAGO in エンターテイメント | View More Free Videos Online at Veoh.com
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆1973年9月11日、チリ・サンティアゴ もう一つの911

アジェンデ当選と、それを排除しようとするCIAの陰謀、そして悲劇的なクーデター

ラテンアメリカ史の重大場面を読む -ラテンアメリカ民衆の戦い-

inti-solのページ

2006.10.7

http://homepage3.nifty.com/ryo-folklore/historia/historia8.htm

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【引用開始】

・・・略・・・

◆1973年9月11日

朝6時、首都サンティアゴの西約200kmにあるチリ最大の港町・軍港であるバルパライソで、海軍が反乱を起こします。海軍ナンバー2の第1管区司令官メリノ提督が、総司令官モンテーロ提督を逮捕して実権を奪い、市内を制圧、人民連合に属すバルパライソ市長も逮捕されました。
同時刻、首都サンティアゴでは、私邸にいるアジェンデの元に、反乱発生の報がもたらされます。バルパライソで海軍の反乱発生、しかし詳細は不明。陸海空軍の総司令官に電話を入れるも、誰も電話に出ません。ただ、陸海空に並ぶ第4の軍隊である治安警察軍(通称カラビネーロス)の司令官だけが電話に出ました。
同時刻、首都サンティアゴでは、私邸にいるアジェンデの元に、反乱発生の報がもたらされます。バルパライソで海軍の反乱発生、しかし詳細は不明。陸海空軍の総司令官に電話を入れるも、誰も電話に出ません。ただ、陸海空に並ぶ第4の軍隊である治安警察軍(通称カラビネーロス)の司令官だけが電話に出ました。

 

朝7時20分、アジェンデは私邸を出て大統領府(通称モネダ宮)向かいます。このときは、まだ官邸に向かうアジェンデの車列はカラビネーロスの護衛の下にありましたが、上空には、すでに反乱に加わった空軍のホーカー・ハンター戦闘機が飛び回っていました。
9時少し前、モネダ宮から窓の外を眺めていたアジェンデは信じられない光景を目にします。それまでモネダ宮を警備していたカラビネーロスの部隊が突然退却を始め、あろうことかモネダ宮に銃口を向けたのです。アジェンデのとなりには四軍の司令官の中で唯一大統領に従っていたカラビネーロスの司令官が立っていましたが、彼の命令はもはや通じません。クーデターに荷担するメンドーサ将軍に実権を奪われたのです。
ほぼ同じ頃、反アジェンデ派のラジオ局が、陸海空軍とカラビネーロスの四軍総司令官による政権奪取の共同宣言を読み上げます。中心となったのは、陸軍総司令官に就任したばかりのアウグスト・ピノチェトでした

 

アジェンデが完全な敗北を悟ったのは、この時だったかもしれません。しかし、この状況を前に、アジェンデは自らの思想と良心に殉じることに命を賭ける覚悟を決めたのです。

10時、モネダ宮の前に陸軍の戦車部隊が姿を現し、砲口を向けます。
10時15分、アジェンデは大統領執務室の電話を取り上げました。電話の先は、共産党系のラジオ局、マガジャネス放送でした。この時点でまだ反乱軍に制圧されていなかった、唯一の左翼系ラジオ局です。執務室の電話を通じて、アジェンデは放送を行います。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

我が友人たちよ。
おそらく、これがあなた方に向かって話をする最後の機会となるでしょう。空軍は、ポルタレス放送とコルポラシオン放送の放送塔を爆撃しました。
私はつらくはありませんが、失望しています。私の言葉は、誓約に対する裏切りをなしたチリの兵士たち、任官された司令官たち、自薦で任官したメリノ提督、浅ましいメンドーサ将軍たちへの、道徳的な罰となるでしょう。彼らは昨日、政府に対して忠誠を誓ったばかりなのです。カラビネーロスを指揮する将軍も、任命されたばかりです。

 

何よりもまず、私はこれだけは労働者たちに申し上げることができます。私は決して辞任しない、と。
この歴史的な危機に際して、私は、支持してくれた人民に我が命をもって報います。我々の蒔いた種子は、多くのチリ人の、誇り高き良心に受け継がれ、決して刈り取られることはないと、私は確信しています。軍部は武器を持ち、我々を屈服させるでしょう。しかし、犯罪行為であろうと武器であろうと、社会の進歩をとどめることはできないのです。
歴史は、我々のものであり、人民がそれをつくるのです。

我が祖国の労働者たちよ!
私は、正義を熱望し、憲法と法を重んじることを誓う一人の代弁者にすぎません。その私を常に支持し、信頼していただいたことに、感謝を申し上げたい。この最終的な瞬間、あなた方に話しかけられる最後の機会に、私は教訓を生かしたいと思います。
シュナイダー将軍がさし示し、アラヤ司令官が再確認した軍部の伝統を破壊するような雰囲気を、外国資本、帝国主義、反動主義の連合は作り上げたのです。彼らは、今日期待に胸を膨らませて家にいるのです。他人の手によって、彼らの利益と特権が奪回されることを願って。

 

私は、何よりも、この土地の質素な女性に、我々を信じてくださった農民女性に、働き者の女性労働者に、我々が子どもたちの心配をしていることを知る母親たちに向かって、申し上げたい。私は、我が祖国の職人たち、資本家の利益を守るための職人協会の騒乱に抗して日々働いている愛国者の職人たちに申し上げたい。
私は、歌い、楽しみと闘争の精神に身をゆだねる若者たちに申し上げたい。私は、チリの男たちに、労働者に、農民に、知識人に、それに多くの人々に申し上げたい・・・・・、なぜなら、我が国においては、ファシズムによるテロが以前から存在しているからです。彼らは、行動する義務を負う者たちが沈黙している前で、橋を吹き飛ばし、鉄道を寸断し、石油とガスのパイプラインを破壊し、我が国を損なってきたのです。歴史は、彼らを裁くでしょう。

 

ひょっとして、マガジャネス放送はもう沈黙していて、私の声はあなた方に届いていないかもしれません。しかし、それでもいい。あなた方はきっと聞いているでしょう。私は、永遠にあなた方の元にいる。少なくとも私の記憶は、祖国に忠実な一人の男として残るでしょう。
人民は、きっと身を守り、犠牲にはならないでしょう。人民は、破壊され、蜂の巣にされたままであってはなりません。屈服したままであってはなりません。

 

我が祖国の労働者たちよ!
私は、チリと、その運命を信じています。私に続く者たちが、裏切りの支配するこの灰色で苦い時代を乗り越えていくでしょう。遅かれ早かれ、よりよい社会を築くために、人々が自由に歩くポプラ並木が再び開かれるでしょう。
チリ万歳!人民万歳!労働者万歳!
これが、私の最後の言葉です。私が犠牲になることは無駄ではないと確信しています。少なくとも、裏切り・臆病・背信を断罪する道徳的な裁定となると、私は確信しています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

音源へのリンク(MP3 約1.44MB 6分20秒、最後の銃声は、あとから編集して挿入されたものだと思われます)

http://www.salvador-allende.cl/上記の音源の置かれているサイト(他にもアジェンデの肉声がたくさんあります)

原文のテキスト

反乱軍に取り囲まれた絶体絶命の状況で、騒然とした執務室のなかで、命を捨てる覚悟を決めたアジェンデは、一人淡々と、しかし決然と、静かに、しかし力強く、人民への別れの言葉を述べたのです。

・・・以下略・・・

【引用終了】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Related Posts

関連記事

コメントを残す

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)