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◆高果糖コーンシロップ(ブドウ糖 – 果糖シロップHFCS)の危険性

http://www.youtube.com/watch?v=Hi9ZFSJ8oeM

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Jessica0701 さんが 2012/05/15 に公開

元動画http://www.youtube.com/watch?v=9a4Z7W5x1pY
こちらは2011年5月24日にアップロードされています。

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◆ブドウ糖液糖=コーンシロップの原料は遺伝子組み換え

2010/2/12 Beyond 5 Senses より

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HFCS(高フルクトース・コーン・シロップ)は、その名称の通り、大半がトウモロコシを原料として製造されている。そして、そのトウモロコシの大半が遺伝子組み換えなのである。

モンサントなど米国系の巨大なアグリビジネスが寡占しているこの遺伝子組み換え食品開発の根底に、百年前からのロックフェラーの優生学、そしてキッシンジャーの支配戦略がある。

HFCS 普及の1970年代というのは、米国の食糧支配・人口削減世界戦略が確立したタイミングである。

HFCSは、人間を、ゆっくりと「安楽死」させる手段として、深謀遠慮で普及されたのではないか?

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◆映画「キング・コーン」・・・我々の身体もコーンで出来ている

日本人は知らないうちに大量のコーンを食べている。

2009/5/7やまけんの出張食い倒れ日記

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米政府の補助金があって初めて成り立つ、世界中の穀倉となっている米のコーン生産。

ほとんどはスイートコーンではない。

デントコーンという飼料用の品種で、ほぼ食用にはならない。

エタノール燃料にもなるが、コーンスターチとなり、コーンシロップになる。

コーンシロップというと「そんなの、うちでは使ってないよ」と言うかも知れないが、「果糖」といえばどうだろうか?清涼飲料水や加工食品にはコーン由来の果糖が使われていることが多い(正式名称は高果糖コーンシロップ)

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◆「異性化糖」という艶かしい名前の添加物

Beyond 5 Senses  tamekiyo.com

掲載2010年2月12日

http://tamekiyo.com/documents/mercola/hfcs.php

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【引用開始】

・・・略・・・

記事中にあるLustig医学博士のビデオ「糖の危険(The Hazard of Sugar)」(これは一時間半ある)によると、生後六ヶ月の子供が肥満になっているという。生後六ヶ月の赤ちゃんに、本人の自覚の無さや意思の弱さを責めるわけにはいかないだろう。乳幼児用のフォーミユラに原因があるのだ。食習慣以前の問題で、普通に手に取る食品では肥満になるようになっているのだ。

ビデオの中に、脂肪ではなくフルクトースが肥満の原因であることを示すスライドがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■異性化の神秘

さて、本題だが、スーパーで食品の成分表示を見ると、実に広範な食品に「異性化液糖」というものが入っている。納豆のタレにも入っている。私は何のことかよく分からず、「糖」が「異性化=性転換?」でもするのだろうかと思ったが、そんなバカなわけはなかった。

「異性化」というのは化学用語だったのだ。英語では、”opposite sex”ではなく、”isomer”(アイサマー、異性体)にするという意味で、”isomerization”というようだ。「異性化糖」は、”isomerized sugar”もしくは、”HFCS(high-fructose corn syrup、高フルクトース・コーン・シロップ)という。シロップなので「異性化液糖」と言われることの方が多いようだ。

化学的なことはよく分からないので、間違っていれば指摘してほしいが、簡単に言うと次のようなことをしている。

 

・ブドウ糖(グルコース)は、簡単に大量に生産できる。だが、甘みが弱い。

・果糖(フルクトース)は、果物や蜂蜜に多く含まれており、甘い。だが、天然ではブドウ糖と一緒になっているため、自然の食材から抽出するのは大変なことだ。

・そこで、ブドウ糖を果糖に、転換(異性化)する酵素(グルコースイソメラーゼ)の生産方法が発明されたのだ。

 

ブトウ糖も果糖も、要は糖なのだが、身体機能に及ぼす影響はまったく異なる。実は果糖の方が遥かに有害だったということをRobert H. Lustig医学博士が初めて科学的に証明したというのが、今回紹介する記事である。(現在、一般的には果糖の方が健康に良いとされ、糖尿病患者に勧められている!)

 

日本の復讐?

ところで、この糖の性転換技術は、何と日本人が発明し、1965年に発表している。日本の国有特許の輸出第一号だそうだ。詳しくは、Wikipedia高崎義幸氏(通商産業省工業技術院の酵素学者)を見て頂きたい。

Lustig医学博士は、「この発明がアメリカに導入され、1970年代から大量の果糖がアメリカの食生活に入り込んだ。それから30年間、アメリカ人の健康をひそかに蝕み続けてきた。これは第二次大戦で負けた日本の復讐だ。でも、今は日本もアメリカの食生活と似ているので、日本の子供も犠牲になってるけどね」と述べている。「復讐」というのはアメリカン・ジョークだと思うので、聞き流しておこう。

何でこんな(=今となっては犯罪としか思えない)発明をしたかと言えば、

 

太平洋戦争後の食糧難を緩和するために甘藷や馬鈴薯の生産が奨励され、その後事情が緩和されると余ったイモからでん粉を造りました。さらにでん粉も政府倉庫に山積みになって保管料に耐えきれなくなると、ぶどう糖の製造を奨励しました。当時砂糖が高価で輸入のための外貨も不足していたために、代替品として果糖の開発が期待されたのです。より効率的な酵素の発見競争があり、結果的に通産省工業技術院発酵研究所と参松工業との協力が実を結んで、異性化糖の工業生産技術が開発され、以後さまざまな改良を加えて広く普及しています。(略)異性化糖は、発明からしばらくは評価が高くなかったのですが、コカ・コーラ社がまずアメリカで、次いで日本で甘味料として採用してから広く普及しました。(この文の多くの資料は、『糖の散歩道』糖質事業開発協議会編 三水社1993年から引用させていただきました。)

日本スターチ・糖化工業会 異性化糖の工業生産の歴史

http://plaza.rakuten.co.jp/kodawariorigo/4000

 

という事情があったようだ。アメリカの自業自得であり、まだアメリカ人の多くは、自国を支配するものに虐待されていることに気付いていない。

ここで注目すべきなのは、どうしてアメリカ(ニクソン)が、この発明を大々的に取り入れたのかである。そこを考えていくと、1970年代の米国の世界戦略(食糧支配と人口削減)に意外にも(それほど意外でもないが)、つながってくる。

 

・優生学とアグリビジネスの融合=遺伝子組み換え食品

 

Lustig博士のビデオに次のような「果糖を普及させた3つの政治的動き」というスライドがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容は、

1. ニクソン大統領とUSDA(農務省)長官アール・バッツ(1973年)

・大統領選挙で食糧を争点にしたくなかった。

(食糧価格を下げるためにフルクトースが便利だった)

2. HFCSの到来

・1966年 日本で発明

・1975年 アメリカ市場に導入

3. USDA、AMA(米国医師会)、AHA(米国心臓協会)が食事から脂肪を削減することを提唱。その論理展開は以下の通り。

・1970年代前半 LDL(低比重リポ・タンパク)を発見。

・1970年代半ば 食品の脂肪がLDLを増やす。(正しい)

・1970年代後半 LDLはCVD(心臓血管疾患)と関係ある。(正しい)

・1982年 だから、脂肪を無くせば、CVDも無くなる。(間違い!)

1973年といえば、ドルの国際流通量を増やすために、キッシンジャーがOPECに石油の値段を上げさせた、いわゆる石油ショックが始まった年だ。ニクソンは、キッシンジャーたちに操られていただけで、選挙対策というのは表面的な印象でしかない。

この1970年代というのは、米国の食糧支配・人口削減世界戦略が確立した重要なタイミングである。HFCSは、人間を、ゆっくりと「安楽死」させる手段として、深謀遠慮で普及されたとしか思えないタイミングだ。(Lustig博士はそこまで言ってない)

さらに言えば、現在、HFCS(高フルクトース・コーン・シロップ)は、その名称の通り、大半がトウモロコシを原料として製造されている。そして、そのトウモロコシの大半が遺伝子組み換えなのである。

 

遺伝子組み換え85%に 米国のトウモロコシ作付け

米国のトウモロコシ作付面積に占める遺伝子組み換え作物の比率が2009年、前年より5ポイント上昇して過去最高の85%になったことが米農務省の調査で4日までに分かった。大豆も91%とほぼ前年並みの高水準。日本は米国から大量のトウモロコシ、大豆を輸入しており、「非組み換え」作物を買い付けるのはますます困難になりそうだ。

組み換え作物は栽培は容易だが、安全性が十分に検証されたと言い切れないとの指摘があり、生態系に悪影響を及ぼすなどの問題点も取りざたされている。

米国では、特定の農薬に耐性があるため効率的に除草できる大豆が急速に普及。07年以降、全米の大豆作付面積の90%超で推移している。

一方、トウモロコシは害虫を殺す遺伝子を組み込んだ品種が開発されたが、農家が効果を実感しにくいといわれ、大豆に比べ普及がやや遅れていた。00年に全米のトウモロコシ作付面積の25%だったが、05年ごろから特定農薬への耐性も併せ持つ品種が広がり、比率が年々上昇した。

日本国内で出回っている大豆の約7割、トウモロコシの9割以上が米国産。非組み換えを求める消費者は多いが、栽培比率が下がれば品薄になり、買い付け価格が上昇する。 2009/07/04 16:34 共同通信

http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070401000381.html

 

遺伝子組み換え食品は、ご存知の通り、モンサントなど米国系の巨大なアグリビジネスが寡占している状態である。この遺伝子組み換え食品開発の根底にあるのが、百年前からのロックフェラーの優生学、そしてキッシンジャーの支配戦略なのだ。

食品メーカーも悪いのだが、「安くてうまい」から売れることで、本当に食品会社は儲けているのだろうか? もしもFDAなどが規制をかければどうだろうか。政府の規制で、平等に安い原材料が使えないのであれば、条件的にはどの食品会社にも共通である。規制されていないから、使わないと競争に負けるのだ。

では、どうしてFDAは規制しないのだ? それは、HFCSで、本当に儲けているのは、食品メーカーの背後にいる巨大アグリビジネスだからである。FDA(政府)は、アグリビジネスとつながっている。そして更にその奥には、優生学思想がある。

以上のような経緯につき、納豆メーカーさんには、タレを添付しないようお願いしたい。

 

前置きが長くなったが、以下にマーコラ博士の果糖(フルクトース)に関する記事を紹介する。

 

 

「異性化糖」という艶かしい名前の添加物

SUGAR MAY BE BAD, BUT THIS SWEETENER IS FAR MORE DEADLY, PART 1 OF 2

ジョージフ・マーコラ博士

By Dr. Joseph Mercola

(Mercola.com)

2010年1月2日

・・・略・・・

結論的には、フルクトースは、腹の脂肪を増やし、インスリン耐性、メタボリック・シンドロームを起こす、ということだ。直接の原因となっている慢性病の長いリストは省略する。

・・・略・・・

食品・飲料業界は、どれだけHFCSが食生活の中に入り込んでいるのか気付いてほしくないのだ。ソフトドリンクやジュースだけでなく、サラダのドレッシングや調味料など、実にあらゆる加工食品に入っている。1975年に西洋の食生活にHFCSが入ってきてから、トウモロコシ業界にとっては巨額の利益になってきた。

FDA(米国の食品医薬品局)は、フルクトースをGRAS(通常安全と判断されるもの)に分類している。だが、これは無意味な分類であって、何の根拠もない。

フルクトースが安全でないことを示すデータは沢山ある。だが、国民の健康に対して差し迫った影響があるわけではない。だからこそ30年も経った今、この間違った栄養情報のことに気付いているのだ。

マイナスの代謝効果だけでは不十分であるかのように、他にもフルクトースの安全性を否定する問題が出ている。

・HFCSに安全でないレベルの水銀が検出されたことを示す研究が一つ以上ある。【脚注2

・結晶果糖(超強力なタイプのフルクトースで、食品・飲料業界が現在利用している)には、ヒ素、塩化物、重金属が含まれている可能性がある。

・ほぼ全種類のコーンシロップは、遺伝子組み換えトウモロコシを原料にしている。原料自体が別の意味で危険である。

FDAは、糖の問題に触れたくない。自分自身の食生活をコントロールするのは自分次第だ。

 

■甘味中毒はどうすればよいか?

理想を言えば、可能な限り、糖分を避けることを勧める。太り過ぎの人や糖尿病の人、高コレステロール、高血圧の人は、特にそうだ。

だが、われわれは完璧な世界に住んでいるわけではない。厳しい食事指導に従うことは、必ずしも実用的でなく、不可能なこともあるだろう。

 

ときおり甘味料を使いたいならば、以下がお勧めである。

1.ハーブのステビア

2.有機甘藷(サトウキビ)糖、度を越さない程度に。

3.有機の生の蜂蜜、度を越さない程度に。

4.人工甘味料は全部避けること。フルクトースよりも即効で健康を害する。

5.アガービ(リュウゼツラン)シロップは、ほとんど全部フルクトースで高度に加工された樹液なので、避けるべきだ。普通の砂糖やHFCSを摂取している場合と同じように、血糖が急上昇するだろう。リュウゼツランの人気が急上昇したのは、大々的な宣伝キャンペーンによるものだが、本来のリュウゼツランにある健康に良い部分は加工の段階で除去されている。

6.いわゆるエネルギー・ドリンクとか、スポーツ・ドリンクは避けること。砂糖、ナトリウム、化学添加物で一杯だ。新鮮なただの水で水分補給するのが良い。

あなたの子供が運動競技をしているなら、私の記事(エネルギーのルール)を一読されると、子供のエネルギーレベルを最適化し、良い栄養で運動能力を高めるためのヒントが書いてある。

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)

■原文の紹介

原文 Sugar May Be Bad, But This Sweetener is Far More Deadly, Part 1 of 2

マーコラ博士の医療情報 Mercola.com

【引用終了】

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◆映画「キング・コーン」は、食に関する告発の新しいカタチか 我々の身体もコーンで出来ている事実を認識するために、観るべきである。

やまけんの出張食い倒れ日記

2009年5月 7日

http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/05/post_1313.html

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【引用開始】

 

映画「キング・コーン」がイメージフォーラムシアターで上映されている。「食に関心がある」という人であれば、まず観ておくべき映画だと思う。

朝日新聞をとっている人は、先日この映画評が大きく載り、その紙面に僕のコメントもちょこっと載ったのを読んでいただいたかと思う。あの記事を書いたN沢さんに「やまけんさんに観て欲しいから、試写会に招待して!って映画の配給会社さんに言っておきました!」と誘われて、試写を観に行ったのである。

物語のあらすじは冒頭の画像をクリックしてサイトを見てもらえればわかるが、大学生の二人が、食べものについて調べたいと思う。DNAの検査をしたところ、身体の大半がコーンに由来する食物から出来ているらしいという結果が出たのに驚き、彼らはコーンを巡る旅を始める。アイオワ州のコーン畑を1エーカー借り受け、地域の人達に教えてもらいながらコーンを生産する。そして、その収穫物がどのように食物に変容しているか、を探る旅に出る、、、というものだ。

 

面白かったのは、上記したように、ある検査機器を使うと、自分の身体を構成する分子レベルで、何に由来する食べ物からできているかということがわかるというシーンだった。現代日本人は何によって出来ているんだろうか。米・麦・大豆・コーンの穀物のうち、どれが最も多いのか、、、

 

アメリカで生産されているのは、我々が夏に美味しく食べているスイートコーンではない。デントコーンという、飼料用の品種である。実は世界で最も作付けされているのがこのデント種で、ほぼ食用にはならない。エタノール燃料になるのもこれ。つまり、普通に暮らしているとスイートコーンこそがトウモロコシだと思っている人が多いだろうけど、スイートコーンは世界中で生産されているトウモロコシの数%に過ぎないのだ

もうひとつ。

日本人は知らないうちに大量のコーンを食べている。「え?私はそんなにトウモロコシを買わないよ」という貴方。

鶏肉・豚肉・牛肉・卵・牛乳は食べませんか? 食べる? それならば貴方は間接的にコーンを摂取していることになるのです。

つまり、日本での畜産の餌は、半分以上がデントコーンでできているのである。黒毛和牛の場合、肥育段階で4トン程度の飼料を食べるが、そのうち2トンはデントコーンである。通常、畜産を行う場合は、その国で最も安価に生産できる穀物を与えて育てるものだ。アメリカではコーン、ヨーロッパでは麦など、オーストラリアでは草。しかし日本だけは、終戦後のアメリカの嗜好コントロールによって、米国産コーンをたっぷり食べさせた肉が好きになってしまった。むろんアメリカのせいだけではなくて、生産コストを安くしろという様々な声から、安く買えた輸入飼料を使う方向へとシフトさせられたのだ。いまや、牛乳を搾るホルスタインであっても、高カロリーなコーンを食べないと生乳をたくさん出せないようにチューニングされてしまっている。

しかし、エタノール燃料などの関係でコーンが値上がりし、飼料価格は高くなってしまった。いまは落ち着きつつあるとはいえ、世界の穀物在庫量は依然として減少傾向にある。本来的には、日本は米国産コーンに頼るべきではないのである。

「でも、国産の飼料はコストが高くなるから、難しい」

と言う声が多数だ。でも、、、 もともと肉や卵、牛乳といった畜産物は、高くて当たり前なものではなかっただろうか。終戦直後の日本で卵はとても貴重なタンパク源だったはずだ。だいいち、今は肉や油の摂りすぎで成人病罹患率が高くなっている世の中だ。畜産物が高くなれば、自然にみな摂取率が下がるから、国民の健康にもいい。佳いことずくめだと思うけど。

話題を映画に戻すが、この映画が米国で創られたと言うことが実に興味深い。僕の学生時代からの盟友である、愛媛大学の野崎がいうには、「今、アメリカでも食に関する新しいドキュメンタリーの潮流が産まれつつある。若い世代は、アジテーションではなく、ファッショナブルは受け入れやすい形でのテーゼを行っている」という。

 

映画の中で彼らが直面するのは、自分達の生活のなかに、知らないうちにコーン由来のものが溢れていたということだ。日本でも同じだが、でん粉はコーンスターチとなり、コーンシロップになる。コーンシロップというと「そんなの、うちでは使ってないよ」と言うかも知れないが、「果糖」といえばどうだろうか?清涼飲料水や加工食品にはコーン由来の果糖が使われていることが多い(正式名称は高果糖コーンシロップ)。映画の後半では、清涼飲料水やジャンクフードの摂りすぎで糖尿病を発症したタクシー運転手との対話が出てくる。アメリカでもコーンシロップには害がある、とする説が多いのである。

彼らは、自分たちが生産しているコーンは、社会のために役に立っているのだろうか?と悩む。肉牛生産の現場も観に行くが、そこは見渡す限り牛がコーンを食べながら育つ風景だ。

 

そして物語の最後、彼らは自分たちのコーン畑を、、、

ここは書かないでおこう。結末は観てのお楽しみだ。

総じていい映画だったと思う。ただ、ドキュメンタリータッチだけど、どうみてもドキュメンタリーじゃねえな、仕込みがあるな、というシーンはある。けどまあそんなことはどうでもいいや、と思える説得力は、ある。

僕が一番よかったと思うシーンは、アメリカのコーン農家の補助金に関するくだりだ。主人公が近隣の農家にぼやくのだ。

「コーンの収穫を集荷業者に売ったんですけど、赤字なんです。」

それを聴いた隣人の農家はニヤッと笑う。

「で、政府の(補助金)プログラムからの支払で、黒字になるだろ!?」

というシーンだ。つまり、世界中の穀倉となっているアメリカのコーン生産は、収穫物を販売した価格だけでは成り立たない産業なのである! 補助金があって初めて成り立つのがアメリカ農業の屋台骨なのである!

日本では「農業は補助金漬けだ」とか「保護がなければ成り立たないものは産業ではない」などと言われるけれども、世界的に見れば、食料という戦略的なものに保護・補助を全くつけない国なんてないのだ。経済人・財界、そして日経新聞の農業関連記事を書く記者はこの事実をどう思っているんだろうか。

もちろん日本の農業構造において、適切な補助金が適切な人に渡っているかどうかということは考えていかなければならない問題だ。米の生産調整についても、おそらくここ数年で相当議論がおこるだろう。しかし、それと「補助なんかしなくていい」ということは全くリンクしないのである。この映画は、アメリカの事情を知ることによって、逆にそうしたことを明るみに出させてくれるものだと感じた。だから、僕はこの映画を推薦したい。

それともう一つ。この映画の中で、重要なシーンがある。それはコーンシロップの精製だ。彼らはコーンシロップ製造工場に片っ端から連絡をして、製造過程を見学させて欲しいと頼む。そして片っ端から断られる。で、彼らは自宅でコーンシロップを精製するのだ! ひゃーーーーーーーー これはスゴイ。硫酸やらなんやら、危なそうな化学実験が繰り広げられる。よく出来たなぁ、、、

ということで、、、この映画は、みる価値がある。そして、このような映画は、日本でも作られるべきだな、と痛切に感じたのである。ぜひ期間中にイメージシアターフォーラムに足を運ばれたい。

 

■シアター・イメージフォーラム
http://www.imageforum.co.jp/theatre/index.html

 

・・・略・・・

【引用終了】

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