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反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO!

(集英社新書 420D) [新書]

伊藤 千尋 (著) 

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【引用開始】

 

内容紹介

中南米の近代史はアメリカによる侵略と支配、収奪の歴史である。アメリカはその政策をまず中南米で実践し、その後中東、アジアなど他の地域で大規模に展開してきた。中南米がたどってきた道を知れば、アメリカがこれから世界で、が分かる。そして今、アメリカが推し進める新自由主義経済政策による格差の拡大から、ブラジル、ベネズエラをはじめとして、中南米のほとんどの国が反米左翼政権となり、反米大陸といわれるほど独自の路線を打ち出している。最新のデータを駆使しながら、アメリカと中南米諸国の歴史と実情、未来に迫る。

 

レビューより

「アメリカの世紀」の影で, 2007/12/14

By 

小僧 (東京都国立市) - 
(VINEメンバー)   

レビュー対象商品: 反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D) (新書)

 

中南米が今動いている。チャベスのベネズエラを筆頭に、続々と左派政権が誕生し、ラテンアメリカはまさに「反米大陸」となった観がある。これら諸国は今、相互に連携し、さらには欧州とはまた別の形で地域共同体の形成を模索しつつあるのである。しかしながらEUが「パクス・アメリカーナ」に代わる新たな地域秩序のあり方として脚光を集めている一方で、これら中南米の動きにはあまり焦点が当てられなかった。むしろチャベスの過激な言動をシニカルに描写し、あたかも狂信的な反米「ならず者国家」が続々と台頭してきているかのように報じられている。

そのような中、本書は歴史を振り返りつつ、現在の「反米」というモードが実は「パクス・アメリカーナ」の影で過酷な米資本の経済的支配と米軍の干渉に苦しんできた中南米の民衆の抵抗の結実に他ならないということを明らかにする。本書で描かれている米国に支援された各国の独裁政権の実態、各国の軍人に民衆蜂起の鎮圧やクーデターの方法等を教育したという【テロリスト養成】「米軍アメリカ学校」などは日本でももっと知られてもいい事実だろう。キューバやエクアドルなど、一国レベルでの概説書はそれなりにあるものの、中南米という地域レベルで現在の潮流に迫っている本は残念ながら今の日本では極めて少ない。そのような中にあって、本書は中南米の今を伝える貴重な入門書といえよう。ちなみに著者は中南米特派員を長期にわたって勤め、過去には『燃える中南米』(岩波新書)という名著も上梓している朝日新聞記者である。

【引用終了】

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