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◆ファルージャの子供達:The children of Fallujah
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LunaticEclipsPalest4 さんが 2009/11/24 にアップロード
ファルージャの子供達の悲劇:Tragedy of Children in Fallujah / イラクでガン症状が急増
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/iraq/2009/10/post-5e20.html
私の拙い英語力のせいで、聞き取れなかった箇所が数箇所と
更には可笑しな訳が随所に見られると思います。
もし宜しければ、『ここはこういう意味だよ』とか
『ここの訳はおかしい。こう訳すべきだ』という御意見を賜りたいです。
コメント欄かパーソナル メッセージを送るかして頂ければ幸いです。
何件かたまったら、もう一度作り直します。
どうか宜しくお願い致します。
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◆緊急報告会:ファルージャの病院で今起きていること
「イラク戦争と非人道的兵器 —開戦8周年に改めて問う」
2011/3/5 @広島
http://www.youtube.com/view_play_list?p=B729680440EF5604
http://iraqwar-inquiry.net/?p=678840865
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◆アメリカの戦争犯罪の結末-ファルージャの癌罹患率は広島よりひどい
2010年7月26日 (月)
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/–5085.html
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【引用開始】
Tom Eley
2010年7月23日
イラクの都市ファルージャは、2004年末のアメリカ軍による虐殺の恐ろしい結果を苦しみ続けている。
新しい研究、“イラク、ファルージャ、2005-2009における癌、乳児死亡率と出生時性比”の著者によると、ファルージャの住民は,1945年、アメリカの原子爆弾投下によって、灰にされた日本の都市広島と長崎で何年も後に被爆者について記録されているものより高い、癌、白血病、乳児死亡率、性的変異の高い率を示している。
International Journal of Environmental Studies and Public Health (IJERPH)に掲載された疫学調査は、ファルージャにおける、こうした病気の罹患率が、近隣諸国より何倍も高いことを見いだした。
バグダッドから約69キロ西にある都市、ファルージャへの攻撃は、現代最も恐ろしい戦争犯罪の一つだ。嘘を基にしかけられた、新植民地主義的略奪戦争である、アメリカが率いるイラク占領に、住民が反抗した後、ワシントンは、スンナ派が多数の都市を見せしめにしてやろうと決断した。これは“見せしめ”あるいは“集団的”懲罰と呼ばれているが、戦争法によれば、違法だ。
この都市の、新たな公衆衛生に関する研究は、長らく疑われていたことを照明してくれた。攻撃に用いられた武器において、効力を強化すべく砲弾に用いられた放射性物質、武器武劣化ウランを含んでいる武器の高い比率。
2010年1月と2月に行われた711軒、4,843人の調査で、著者クリス・バズビー、マラク・ハムダン、エンテサル・アリアビと研究者のチームは、5年前の米軍攻撃以来、癌罹患率が四倍に増えたこと、ファルージャの癌の形は、放射性降下物の強い放射能にさらされた、広島と長崎の原爆被災者にみられるものと似ていることを見いだした。
ファルージャでは、エジプト、ヨルダンや、クウェートの住民よりも、白血病の率が38倍高く、小児癌の率は12倍高く、乳ガンは10倍以上多くみられる。大人のリンパ腫と脳腫瘍のレベルが増えていることも報告された。1,000人の新生児に対し80人という、ファルージャの乳児死亡率は、エジプトやヨルダンより5倍以上高く、クウェートより8倍高い。
2005年以降、ファルージャでは、生まれる女の子の比率が、際立って急増している。普通の住民の場合、女の子1000人に対し、男の子は1050人生まれる。ところがアメリカの攻撃から四年間たったファルージャで生まれる子供では、女の子1000人に対し、男の子は860人しか生まれないという比率だ。この変化は、1945年のアメリカ原爆攻撃後、広島でみられた性比と似ている。
もっともありそうな性比変化の原因は、研究者たちによると、重要な変異原性事象の影響であり、アメリカ兵器に含まれる劣化ウラン利用が原因である可能性が高い。男の子にはX染色体は一つしかないが、女の子にはX染色体が二つあり、遺伝子損傷による、一染色体の損失を吸収することができる。
“これは異常で、驚くべき結果です。”アルスター大学の分子生命科学教授で、独立した環境調査団体グリーン・オーディットの科学研究所長のバズビー氏は語っている。“このような影響をひき起こすには、攻撃が行われた2004年に、何か極めて重大な変異源の被爆が起きたに違いない。我々は早急に、原因物質が何であったのか見いだす必要がある。多くの人がウランではないかと推定しているが、更に調査し、地域のサンプルを独自に分析しない限りは、確実だとは言えない。”
バズビーは、イタリアのテレビ局、RAI 24で、こう語っている。ファルージャにおける放射線に関係した病気の“極端な”増加は、1945年のアメリカによる原爆攻撃後の広島と長崎の住民にみられたよりも、より大きいのです。“これは劣化ウランによってひき起こされたのだと思います。”と彼は言う。“関連しているに違いありません。”
アメリカ軍は、使用済み核燃料としても知られている、劣化ウランを、密度が鉛の二倍あるために、徹甲弾や弾丸に利用している。ところが、こうした砲弾が標的に命中すると、40パーセントものウランが、爆発した地域で、微細な粒子の形で放出されてしまう。ウランはそのまま何年も残り、容易にヒトの血流に入りこみ、リンパ腺にとどまり、影響を受けた成人の精子と卵子の中で生成されるDNAを攻撃し、結果的に、次世代の深刻な出生異常をひき起こす。
この研究は、ファルージャにおける、乳児死亡率の激増、出生異常、癌を示す最初の体系的な科学的証拠である。
2009年10月、数人のイラクとイギリスの医師たちが、国連に、ファルージャにおける放射能に関係した病気の急増に対する調査を要求する書簡を書いた。
“イラクのファルージャに暮らす若い女性は、頭が無かったり、頭が二つあったり、おでこに目が一つだったり、うろこ状の体や、四肢が無かったりというひどい奇形で生まれる新生児の数が増えているため、子供を産むのを恐れている。更に、ファルージャの幼児は、今、恐ろしい癌と白血病を患っている。…
“2009年9月、ファルージャ総合病院では、170人の新生児が生まれたが、24パーセントは生後七日間の間に亡くなった、死んだ幼児の何と75パーセントは、奇形に分類されている。…
“特に、ファルージャの医師は、前例がないほど多くの出生異常に直面しているのみならず、早産も2003年以後、大幅に増加したことを指摘している。しかし、何よりも気掛かりなのはファルージャの医師が言う通り‘生き残れた幼児のうちのかなりの人数が、後に深刻な身体障害を発症し始めています。’” (“アメリカ軍に破壊されたイラクの都市における出生異常の急増”英文・参照)
アメリカ軍の行動と結びつく奇形や他の病気の、いかなる急増を証明する研究は皆無だと断言して、ペンタゴンはこの報告に反論した。“環境問題が特定の健康問題をひき起こしていることを示す研究は存在しない”とある国防省広報担当官は、3月、BBCに語っている。とはいえ、研究が皆無なのは、主として、ワシントンとその傀儡バグダッド政権が妨害しているためだ。
“ファルージャにおける癌、乳児死亡率と出生時性比”の著者によると、イラク当局は彼らの調査を駄目にしようと試みたという。“質問票調査が完了して間もなく、質問票調査がテロリストによって行われており、質問票に答えたり、管理したりする人々は、逮捕される可能性があると、イラクTVが放送したといわれている”とこの研究は報じている。
ファルージャの住民に対し、アメリカ帝国主義が犯した暴虐の歴史は、2003年4月28日、米軍兵士が、地元の学校を米軍基地に転用するのに反対する約200人の群衆に無差別射撃をしてはじまった。いわれのない攻撃で17人が殺害され、二日後、アメリカ兵士が、この殺害に反対するデモに発砲し、更に住民二人を殺害した。
これが大衆の怒りに油を注ぎ、ファルージャは、スンナ派による反占領レジスタンと、アメリカによる報復の中心となった。2004年3月31日、怒った群衆が、戦争犯罪に相応の責任を持っている民間警備会社ブラックウオーターUSAの車列を止めた。四人のブラックウオーター社傭兵が車から引きずり出され、殴打され、焼かれ、ユーフラテス河に架かる橋に吊された。
アメリカ軍は、そこで、この都市を制圧してやると約束したが、ある匿名将校は、都市は“戦場”と化するだろうと語っていた。ところが、数千人の海兵隊員が参加したオペレーション・ヴィジラント・リゾルブは、2004年5月、アメリカ軍が包囲をあきらめて終了した。圧倒的な軍事的優位に対するファルージャ住民の勝利をイラク中が祝賀し、世界中が注目していた。
ペンタゴンは、2004年11月、反撃に打って出た。市は包囲され、市内に残った全員が敵性戦闘員と見なされ、世界史上、最も重装備した殺人マシンの格好の標的となった。AP通信は、自分の家族と一緒に、町から逃れようとした男たちが、大虐殺の場へと追い返されたと報じた。
攻撃で、アメリカ軍は、化学物質の白リンを大量に使用した。建前上は、戦場を照明するためにだけ使用されるのだが、白リンはひどい、往々にして、致命的な傷をひき起こし、建材や衣類を焼き、更に、皮膚を、そして骨を蝕む。この化学物質は、民間人が隠れている建物の酸素を消費し尽くすためにも使用された。
住民に報復したいというワシントンの願望は、殺害した“武装集団”(1,400人)と、囚人として生きたまま捕虜になった(1,300-1,500人)人数がほぼ同数というアメリカ軍報告という事実によって示されている。ある時、NBCニューズは、ある米兵士が、負傷して不自由なイラク人を殺害するビデオ映像を放映した。後の海軍の調査で、この海兵隊員の行動は正当防衛だということになった。
10日間の戦闘で51人のアメリカ兵が死亡した。殺害された住民の本当の人数は不明だ。攻撃前のこの市の人口は、425,000人から600,000人の間だと推定されている。現在の人口は250,000人から300,000人と考えられている。何万人もの人々が、大半が女性と子供だが、攻撃の前に脱出した。市内の建物の半数は破壊され、その大半は瓦礫と化している。
イラクの大半と同様、ファルージャは瓦礫のままだ。
最近のプロジェクトof国連人道問題調整部、IRIN報告書によると、ファルージャは、攻撃から6年後の今も下水設備がなく。“排泄物は道路にあふれ、飲料水に入り込んでいる”と報告書は書いている。“ファルージャ総合病院院長アブドゥル-サッタル・カドゥム・アル・ナワフは、下水問題が住民の健康に被害を与えていると語っている。住民たちは、ますます下痢、結核、腸チフスや他の伝染病に感染するようになっている。”
アメリカ攻撃の残虐さは世界に衝撃を与え、ミライ、サブラ・シャティラ、ゲルニカ、南京、リディツェ、ウンデドニーを含む悪名高いリストに、ファルージャの名を加えることとなった。
他のこうした虐殺と違い、ファルージャに対する犯罪は、砲撃が止まっても、爆弾が投下されなく何ても、終わるものではない。
劣化ウランを大規模に使用するというアメリカ軍の判断は、“ファルージャの癌、乳児死亡率と出生時性比”によって、2004年には生まれていなかった世代の子供たち全員を汚染する残虐な行為でしかないことが証明された。
アメリカが、アフガニスタンにおける戦闘の大規模エスカレーションを準備する中、このファルージャ研究は時宜を得ている。アメリカのアフガニスタン作戦の元トップ、スタンリー・マクリスタル大将は、何よりもアフガニスタン武装反抗勢力に反撃しようとするアメリカ兵の手を縛っていた、というローリング・ストーン誌の特集記事を先頭とするマスコミの非難キャンペーンを受けて、先月更迭された。
マクリスタルは、元アメリカ中央軍司令官デービッド・ペトレイアス大将にとってかわられた。ペトレイアスは、武装反抗勢力と思われる敵に対し、非対称的な火力の使用を認める新たな交戦規則の骨子を示した。
ペトレイアスの後任の中央軍司令官には、2004年のアメリカによるファルージャ攻撃計画で重要な役割を果たした、ジェームズ“狂犬”マティス大将が着任した。マティス大将は殺人を大いに楽しむ人物で、2005年に公共の場で“やつらを撃つのは愉快だ…. なあ、本当に面白いぞ。”と発言している。
筆者は下記記事も推奨する。
[2004年11月24日]
[2004年11月18日]
記事原文のurl:www.wsws.org/articles/2010/jul2010/fall-j23.shtml
【引用終了】
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◆ファルージャでの隠された虐殺
Fallujah – The Hidden Massacre
イラク情勢ニュース
(URK NEWS)
2005年11月10日
2005.11.15補足
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005_Fallujah-The_Hidden_Massacre.html
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【引用開始】
◆米軍の刊行物でファルージャでの焼夷弾使用を確認
U.S. Army publication confirms United States used incendiary weapon in Falluja
http://rawstory.com/news/2005/U.S._Army_publication_confirms_United_States_1109.html
・・・略・・・
◆米軍は兵器としての白リン使用を認める
US Army Admits Use of White Phosphorus as Weapon
http://www.dailykos.com/story/2005/11/9/164137/436
・・・略・・・
◆米軍のナパーム弾使用について/過去の報道(英文)から
●US lied to Britain over use of napalm in Iraq war:
http://www.informationclearinghouse.info/article9175.htm
●Incinerating Iraqis; the napalm cover up :
http://www.informationclearinghouse.info/article9307.htm
【引用終了】
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◆ファルージャ総攻撃の実態
「人権・民主主義研究センター」の報告より
志葉 玲のホームページ
http://homepage2.nifty.com/rei-ngo-report/schrd.htm
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【引用開始】
昨年11月7日に開始された米軍・新イラク軍によるイラク中部ファルージャへの総攻撃の実態を伝える報告書が、ファルージャのNGO「人権・民主主義研究センター」より志葉の元に届きました。
この団体は、ファルージャの部族長やイスラム法学者達、そしてイラク・イスラム法学者協会から協力を得ているそうで、昨年末くらいから、私もコンタクトを取っていました。ファルージャ総攻撃の実態が日本のマスメディアで伝えられることはほとんどありませんでしたが、米軍がファルージャで行ったことが、正に恐るべきものだったことを本報告書は雄弁に語っています。
レポートの原文は英語でしたが、知人の住吉孝太さんが日本語訳*してくれましたので、掲載いたします。
*一部、志葉が手を加えています。太字強調も志葉によるもの。
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アル-ファルージャでのアメリカの犯罪に関する簡易報告書
2004年11月7日から12月25日の期間
この報告書は、上記の期間たまたまファルージャに居た人道主義組織のメンバーばかりでなく、多くの目撃者、医者の証言に基づいて、ファルージャでの米軍による重大な違反行為例のいくつかに焦点を当て、こうした犯罪が行われたことをすべて確認しています。
1.2004年11月7日、いわゆるイラク国家警備隊を連れた米軍は、軍事的手段を用いて、医者を捕獲し、靴で蹴りつけたうえ殴り倒して、ファルージャの病院をその指揮下に置いたのです。そうこうしているうちに、病院の機材を奪い、運べない器具は破壊しました。さらには、ファルージャが攻撃にさらされる中、治療を受けている病気の人たちを阻止して、病人を全員逮捕しました。ここがファルージャで利用できる唯一の病院であることを理解すべきです。
2.数日後、包囲された医療スタッフは、代わりの病院を開きましたが、米軍の戦闘機が空爆し、病人、医者、看護婦、負傷者を含めて、その粗末な病院内にいた人をすべて殺害しました。それから、いわゆるイラク国家警備隊は米兵の手助けで、ファルージャで唯一の個人病院を破壊し、病院内の医療機器をすべて盗み出し、ファルージャで医療施設が全く機能しない状態にしたのです。
3.米軍は、家族とファルージャに留まっている、かなりの数の民間人(特に男性と若者)を拘束、逮捕しました。3,000人以上にのぼると見られる、拘留者を逮捕後、屈辱的な檻に放り込みました。明らかに人権の原則に違反しており、しかもアメリカの犯罪の証拠をすべて消し去るために、そのうちの何人かが、むりやりファルージャを清掃させられました。他方、かなりの数の人たちをアブグレイブやバスラ(ボーカ)刑務所へと移送しましたが、その二つの悪名高い捕虜収容所の非人間的な環境のため、さらに多くの人たちが死んでいったのです。
4.非武装の民間人たちを家やモスク内で逮捕後、集団殺害するのを見たと、多くの人が断言してくれます。また、たくさんの人たちが後ろ手に回された後、銃殺されました。その他の人たちは、米兵の行った犯罪行為を一掃するために、彼らの家もろとも爆破されました。
5.民間人の死傷者数は明らかではありませんが、まさしくものすごい数です。2004年12月25日と26日には、ファルージャ病院の緊急チームが、6箇所の住宅地区からだけでも700もの死体を引き上げました。ファルージャは28箇所の住宅地区からなるのですが、そうした死体の中でも504体が子供と女性で、残りは老人男性と中年の人たちで、すべてイラク人でした。イラク人の医者は、こうした死体は路上、建造物の屋根、庭、瓦礫の下で発見されたと、証言してくれました。そういった数の民間人が冷淡にも殺害され、化学薬品で焼かれているのを、その医者は確認しました。 他には、槍*で殺されている人たちもいました。槍で腿、胸、腰、そして頭部を突き刺された女性を発見しました。米軍自身、1200体以上を冷蔵所に保管していると発表しています。これは、ファルージャの全戦闘がどれほど多くの大量殺戮であったかを示唆するものです。
*原文にはspear(槍)と書いてあったが、恐らくbayonet(銃剣)のことと思われる。
6.米軍がファルージャで化学兵器を使用していた明らかな証拠があります。目撃者によると、ゴランとシュハーダの両住宅地区で米軍が化学兵器を使用していたことを確認しています。アスカリーの住宅地区では、24体が焼けて灰になっているのが発見され、その骨は焼けてまっ黒になっていたそうです。米兵が化学兵器から身を守るために設計されたマスクを着用し、その地域に来ている所を、目撃されました。しかも、死体を埋葬したボランティアの人たちは気づいたのですが、死人の中には銃撃されたとか、刺されたとか、焼かれたというのではなく、ベッドの上に横たわったまま死んでいた人もいたそうです。米軍が、ファルージャの住宅地域にクラスター爆弾を広く使用していたのは、もはや疑いありません。日々、25発以上のクラスター爆弾がファルージャに落とされました。
7.発見された死体のほとんどは民間人のもので、これらの人々が、自分の家で普通の生活を送っていたことは間違いないでしょう。彼らの家を米軍が襲撃して、死刑を宣告したのは明白です。ある男性はその二人の子供と、家族の二人の若い女性と共に頭部を撃たれて殺害されているのが発見されました。別の場所では、老人が杖を握って、椅子の上にすわっている死体も見つかりました。
8.市民の中には、家族と逃げているうちに、米軍の狙撃手が多くの老人、女性、および子供を射殺したことで、ショックを受けている人もいました。このことは、駐留軍と行動をともにしている何人かの報道記者が確認しており、ファルージャを突破する間、動くものは何でも撃つようにとの命令が出されていたそうです。
9.また死体を押しつぶすのに、米軍の戦車が使用されたことを、目撃者が確認しており、生きている負傷者や目撃者の中には、米軍の戦車が何の慈悲、思いやりもなく、負傷者達の上を走り回り轢き潰したことを認める人もいました。市内に入るのを許可された医療チームとその組織は、集中爆撃にもかかわらず、負傷者をまったく発見できなかったのを確認しました。問題は、負傷者はいったいどこへ行ってしまったかということです。答えは、もちろん、すべて殺害されたか、戦車のキャタピラに粉砕されたか、あるいは焼き殺されたのです。
10.緊急チームのたゆみない作業にもかかわらず、まだ瓦礫の下の死体をすべて引き上げたわけではなく、救助のため全都市部に手を伸ばすこともできないし、腐ってばらばらになった死体を引っぱり出すこともできません。そのため、ひどい悪臭がファルージャ郊外を越えて広がろうとしています。これは、市民が断言したように、米兵がファルージャを侵攻しながら、多数の家族を死へと追いやったことを証明しています。民間人の死体は、家屋内で、特に二つの橋の間の地域で射殺されて見つかり、年齢のまったく異なる、男性、女性、若者、老人、男女の子供たちです。その上、二体が、頭部を切断されて発見され、頭部はそれぞれの身体にくっつけてありました。市民の要求にもかかわらず、米兵は死体を片付けることを誰にも許可しませんでしたが、このことについて話すのは、重要なことです。
11.ファルージャの通りで、殉教者の死体が犬に食べられる場面は、メディアを通じて広く知れわたるようになりました。不注意にも死体を収容せず、通りと空き家内に寝かせたままにしたのは米軍で、彼らによる別の犯罪の明らかな証拠です。これは、あらゆる人権法と価値観に対する重大な違反行為の憂慮すべき証拠でもあります。この恐ろしい光景には、人間の良心を持つ人なら誰もが怒りを覚えますが、ブッシュ、ブレア、アラウィ、そして同種の吸血鬼どもの心を動かすことはありませんでした。
12.この報告書の日付までに、36以上のモスクが完全に破壊され、さらに24のモスクが一部壊されました。これにより、米軍が宗教と文明国の価値観に対してどれだけの反感を抱いているかがわかります。彼らは盲目さゆえに、ファルージャの宗教シンボルをも憎悪するのです。
13.ファルージャでの戦争犯罪を隠す米軍によるひどい企てでは、死体を埋葬するためにやって来た何人かのボランティアが断言しているのですが、ファルージャでの戦争犯罪を隠す米軍による非道な企てにより、米軍と行動をともにしている報道記者達は、数珠のように並べられた死体とか、なぜ殺害されたかについて疑問を抱かせるような場所の写真を撮らせてもらえないそうです。写真を撮ったのは、死体を大きな袋に入れた後のことだけでした。
14.ファルージャ市に降りそそいだ破壊は巨大で、途方もないものです。依然として、ファルージャ市民に対して、しつこく集団的な懲罰の姿勢を示され、実行されています。つまり、所有者が市外へと避難した住宅を、故意に破壊するのです。
15.侵攻の始まりから今まで、駐留軍は通信装置や自家用車ばかりでなく、ファルージャ内の警察署および全部署のスタッフの武装解除を行いました。これは明らかに、法と秩序を守る司法と治安部隊の役割を取り除こうとするばかりでなく、意図的に無力化して封じ込めようとしているようなものです。また、米国駐留軍が治安が維持するとの口実で、市内に留まる明らかな企みでもあるのです。
16.目撃者によると、いわゆるイラク国家警備隊は公用車を使って、住宅と商店で窃盗をはたらき、強奪していたそうです。そして彼らは、バグダッド周辺およびその他の場所で強奪品を売りさばいたのですが、これも米軍とイラク当局の知る所であり、同意して行われたのです。あたかも彼らに与えられた報酬か戦利品かのようです。
17.発表されているように、米軍は、自分たちの家に何が起こったのかを確かめる市民のうち、ファルージャに戻る意思のある人たちに対して、犯罪行為を計画しています。つまり、野外でしかも非常に寒い天候の中で長時間待たせた後、脅しと拷問に加えて、長時間にわたって帰還民の両手の指の指紋採取と網膜スキャンをし、それから、住宅地域にしたがって彼らの住む場所を特定する、特殊IDカードを取得させられるのです。だから、ファルージャは住民向けの広域刑務所になっています。これが、民主主義と自由への上級ステップであり、米国が主張している人権を尊重するステップなのですね!!
18.結局、米軍の主張通りにファルージャを統制できないでいるので、市の数箇所での小競り合い、戦闘が続いた後、帰還した市民を人間の盾として使おうとしているのは、明らかなことでした。
19.米軍は、死につながる武器が市内に(許可されて)あるとか、市民は多国籍軍の身近にいると認識する必要があるとか、また武器をかつぐ人は誰でも死にさらされることになると、広告やポスターで宣伝して、配布しています。
20.米軍は、市に戻る家族にはそれぞれ500米ドルを供与すると、伝えました。同時に、イラク政府関係筋も、家を失った家族にはそれぞれ4,000ドルを補償すると、言いました。もっとも、家はそれぞれ50,000米ドル以下の価格であることはないのですが。これは、ファルージャ市民に対するひどい屈辱です。補償は侵攻国や売国奴により算定されるべきではなく、中立の当事者により実施されるべきです。しかも補償は、失ったものを以前の状態へ戻すのに十分なものであるべきです。
21.米軍自身、ファルージャでの戦闘中に1,600人(戦士)を殺害したと発表しているのですが、墓の数を数えると、300以上はありません。このことで、大量の墓が隠され、米軍により行われた犯罪の証拠を拭い去っていることがわかります。
22.ファルージャの住宅を壊滅させ、焼き払う行為が続いています。目撃者によれば、 戦闘の後、アンダルス住宅地域からの帰還者多数は、自分たちの家が無事であるのを発見しましたが、市を一旦去り、3日後戻ってみると、これらの家々が何の理由もなく、最近壊されているのに気づきました。米軍がファルージャの戦闘でその力を示し、そして市内にどう進行したのかを見せるファルージャの映像を撮影していたと、目撃者は証言しました。このハリウッド映画のために、米軍は既に指揮下にある数箇所の地域を急襲、爆撃し、ただ米兵がどれだけ勇敢で慈悲深いかを見せるため、空き家を破壊したのです。この関係で、一地域で一夜にして、20戸の家々に火をつけたのです。それがシューラでした。
犯罪者たちが自分の犯罪を擁護するような、この不当で浅薄な理由、すなわちファルージャで起き、また今なお起きている人類に対する重大な違反行為と犯罪に責任を取らなくていいなどという言い逃れは、どんな国際組織や地域組織も納得させません。ファルージャ人民は、すべての国際組織、特に赤十字、人権擁護高等弁務官、全ての国々の政府に訴えています。それらの組織が人道的役割を果たすために、正義と平和を求め、世界の平和を愛する人たちすべてを結集して、大虐殺と非人道的な行動を中止すべく米英両国の政権に圧力をかけるよう、また米英両国に組み込まれて金のために働く人たちを拒否するよう、訴えているのです。
この件について、以下のことを要求します。
第一:ファルージャ一般市民に対して戦争犯罪を犯しているので、駐留軍といわゆる国家警備隊を直ちに都市から撤退させること。そのまま残れば、復讐のために緊張と紛争が長引く原因にもなり、その結果、暴力沙汰が増えます。その代わり、イラク警察および都市と周辺住民からなる民間防衛隊が、その代役を果たします。
第二:ファルージャ市民である拘留者と逮捕者を、ただちに自由の身にして、解放してください。彼らは無実であり、有罪を宣告する法的証拠は、まったく無いのですから。それに、彼らは国連と人権高等弁務官事務所の管理下にあるべきものです。
第三:国連管理下の国際人道組織が、35万人以上のファルージャ難民の状況を処理するために、またそうした人たちが都市へ(特に、医療、飲料水、そして人道的に必要な物といったサービスがまったく不足して苦しんでいる地域では)安全に戻れるように確保するまで、必要な生活手段と医療を提供し、さらに効果的かつ総合的な対策をとる必要があります。同じことに関連してですが、ワクチン接種キャンペーンを、特に子供たちのために、ただちに実施してください。
第四:精神分析医を呼び、精神的苦痛および苦悩に苦しむ犠牲者を治療し、支柱となる人をなくしたり、子供やその他の家族を失った、多くの家族の問題を解決する方法を見つけてください。もしそのような問題が解決されずに残れば、暴力による反作用がおこり、まるでファルージャの伝統のように、復讐沙汰が蔓延することになるでしょう。
第五:避難民の帰還については、いかなる犯罪も実行されないように保証するため、国連、赤十字、およびイラク赤新月が監視・組織化するべきです。このことは、全ての民間人の健康保護を確保するために、瓦礫を取り除き、汚染物を排除するための総合的なキャンペーンを実施してから、行う必要があります。
第六:ファルージャ市を再建する決意を込めた特殊基金を設置すること。これは、国連に属する専門国際機関が監督する必要があり、国内外の寄付者により資金供与を受けるということです。またファルージャへの侵攻と占領の結果発生した全損害と損失を補填するため、十分かつ適切なファルージャ市民への補償を、米政府が支払う必要があります。
第七:占領当局および暫定イラク政府と何の繋がりもない、独立国際調査委員会の設置を促進すること。またファルージャで行われた犯罪では、その他の国際組織と一緒に調査すること。そして、行方不明者を探しながら、死体の仔細について見つけ出すこと。こうしたことは、国際刑事裁判所の検察官と協力して行う必要があります。
第八:ファルージャで戦争犯罪を犯した人たちはすべて、国際法に基づき、国際刑事裁判所に必ず送検する必要があります。
第九:選挙を延期について、この選挙は駐留軍の退去後、その正当性を保証するために、実施されるべきものです。
ファルージャの信じられない忍耐力は、素晴らしい人道主義の例で、イラク国内にとどまらず、広く人類に役立つことでしょう。犯罪と違反行為を終わらせるために、世界および米国自身の正直でまともな人たちはすべて、われわれの要求をサポートしてくれると、確信しています。そうでなければ、沈黙してこういった事実に目を通すだけでは、世界のその他の場所で同じことを繰り返す手助けをすることにもなります。
国連と国際組織が、その義務と責任にしたがって処置を講じ、米軍がファルージャで行った犯罪を、すべてはっきりと暴露し、公開してください。そして、実行者と犠牲者間とのやりとりで罪を軽減するようなことは、避けてください。国際組織(主として赤十字)から要求して、前述の犯罪に関して、国際組織が所有する報告書をすべて発表し、外部にさらけ出すように、国際コミュニティーにもお願いします。透明度を高め、そうした報告書が実行者と共有されるだけでなく、国際コミュニティーにも利用できるようにしてください。
最後に、強く希望するのですが、この犯罪を国際コミュニティーに対して明らかにするため、正直な人すべてに、こうした報告書を広く配布してください。それはアメリカの侵攻者たちにより虐殺され、今なお虐殺されているファルージャの人々にとって、最も単純な権利なのですから。
人権・民主主義 研究センター
ファルージャ市 市民ネットワーク組織のために
ファルージャ 2005年1月14日
【引用終了】
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[...] 【参考リンク】Video ファルージャの子供達 [...]