前置きとして、
新婦の友達=A
やらかした友達=B
高校卒業後は大学や就職と中々会えずにいたんだけれど、Aが「結婚する、昔からの友達にも是非来て欲しい」というので楽しみにして行くことにした。Bと私、他の中学からの友達は新郎さんのお心遣いで同じ席にして貰えた。
みんなで「久しぶり」「楽しみだねー」「Aの晴れ姿たくさん撮ろうね」と話していた。
で、式が始まった。A、旦那さん、それぞれの親族、会社の人たちはとても常識的な人で、つつがなく式も進行してたんだけど「Aの晴れ姿を撮ろうね」と意気込んでたBが物凄く機嫌悪くなって、「あのさあ、センスないよこの式」と愚痴りだす。
続きます
私や周り「ちょっとなんでそんなこと言うの?食事美味しいし、普通に良い式じゃん」
B「だって選曲がさあ…まあ個人の好みだけど、私に対する嫌がらせかな?って思ってさ…」
流れてる曲を全く意識してなかったんで聴いてみると、嵐の歌だった。「ひゃーくねーんさーきもー」ってやつ。
そこで皆、Bが中学の頃今は無きSMAPの大ファンだった事を思い出す。
(捕捉:私が中学の頃嵐が売れ始めて、SMAPと嵐が比較されるようになったこともあってSMAPファンと嵐ファンは仲悪いらしい)
ちょうどSMAPが解散した後だったから、Bにとってこの選曲が余計腹たったらしい。
皆で「他意はない」「結婚披露宴にぴったりの歌」「と言うか今でもSMAP好きだったの?」とヒソヒソと宥めて、ひとまずその場は終了。
で、式がお開きとなってから新郎新婦、親族や会社の人たち、皆で会談してる時にBがAに詰め寄って
B「ちょっと、Aさあ!あれ選んだのA!?あの嵐のやつ」
A「え?あれは別に、私がそういう曲に疎いからコーディネーターさんに無難なの選んで貰っただけだよ??」
B「へーっえ、そう。ふーーん。無難にねえ??(めっちゃ大声)」
皆ちょっとザワッとなって「どうした?」と見始める。慌てて私やその他の友達が「やめなよ!」「めでたい席で!」と宥めるのも聞かず、
B「あのさーあ!あの時流した歌歌ってるのは先輩を芸能界から追放しようとした犯罪者集団だよ?メリーの手先でさあ…ま、あんたが選んだんじゃ無いなら許すけど!あーあ、無能なコーディネーターさんついちゃってかわいそうに!」
続きます
Aが新婦の友達だと思って読んでた。
で、その後も「SMAPがいかに酷い目にあったか」ってのが続く続く。
自分はそこまでは詳しく無いんだけど、Bの言ってることをまとめると
・SMAPを解散に追い込んだのはジャニーズ事務所だ
・その中でもメリーとジュリー?という人が黒幕で、有能なSMAPのマネージャーに嫉妬し、マネージャーの給与を奪い、SMAPの財産も取り上げようと画策していて、キムタクは奥さんにも洗脳されてしまった
・その事務所のお気に入りが嵐。嵐はSMAPを追い詰める道具として使われた
・SMAPを取り返すために私は戦っている。国民に愛されたスターを潰した事務所の犬の歌を結婚式に使わないで欲しかった
という事だった。
こういう時、怒鳴ったり誰かがぴしゃりと諌めたりっていうエピソードはよく聞くけど、あまりの滅茶苦茶な話に皆ポカーン。
私もその時は「は、え?」としか言ってなかったと思う。
続きます
Aが新婦です。確かに紛らわしいですね、すみません(´・ω・`)
またその時のAが、怒ってもいいところをとても大人な対応で、
「そう、そうだったの。そういえば子供の頃から応援してたって言ってたね。お祝いに来てくれたのに、配慮が足りなくて不快な思いをさせてしまってごめんね。会社の人に挨拶したいから、また後でお話ししようか」
と切り上げようとした。
でもまだまだBが止まらなくて、更に付け加えたのが、
・事務所はSMAPを亡き者にしようとしている
・嵐の曲を人気だと言って選んだコーディネーターや式場は事務所に買収されているかもしれない
・嵐の歌を流すのはSMAPを殺害するも同じ。人殺しに手を貸してはいけない
みたいな物騒な事を次々言い出す。
新郎さんは必死に柔和な表情作ってくれてるが、ここいら辺で私や周りの友達もいい加減なんとかしようという事になり、Bを無理矢理掴んで部屋の外へ引きずり出した。
皆、「B、ちょっとどうしたの!?なんで結婚式であんな物騒な事言うの、非常識だ」みたいなことを言ったけれど収まらなくて、
「A~まさかあんな人殺しに手を貸すなんて~」と涙ぐむ始末。
皆叱ったり謝らせたりなんとかしようとしていたけれど、私だけはもうそんな気起きなくて、とりあえず友達として謝るために部屋の中へ。
そしたらAが泣きそうな声で「申し訳ありません」って各所に頭下げてた…周りの人は「いやいや、Aちゃんは悪くないよ~」「何かあの子も辛い事あったんだよ」「途中まで普通のいい子だったし、ちょっと精神を病んじゃってるのかな、心配だね」と必死にフォローしてた。
もしこれでAと新郎一家の仲が拗れたりしたらヤバいと思ったので、まずは新郎さんとそのご両親にまずはお詫びした。とりあえず新郎母にお声がけしたら、この人もとても良い人で、
新郎母「あらー!Aさんのお友達?
新郎母「あらー!Aさんのお友達?良いのよ気にしないで!
自分のお友達に注意するって大変よねえ…Aさんも私たちも、ジャニーズに疎くって、ごめんなさいねえ。
あのお嬢さんの言ってることの1割くらいしかわかんなかったんだけど、
あの方以外もその、ジャニーズ大好きって感じかしらね?」
私「いや違います!Bがなんであんな風にスイッチ入ったのか…あれは全てBが悪いんです」
新郎母「そう…あのね、もし良かったら、この後お時間のあるお友達、どなたかAさんと二次会みたいな感じで、どっかで飲みながらでもお話しして頂けたら嬉しいんだけど…
楽しくお話ししてあげて欲しいんですよ。
Aさん、本当にあなた方に会えるって楽しみにしてたのよ。
晴れの日に人殺しに手を貸したなんて言われて終わるのは可哀想だなあって…」
私「行きます!お店も探しますね、最後はちゃんとお祝いしたいです」
新郎母「ありがとうねえ、でもその、あのお嬢さん(B)は少しお疲れのようだし、ちょっとお見送りしたいんだけれど、お手伝いして頂いても?」
新郎のお母様、本当に言葉を選んでBだけ帰そうとしてくれた。なので私が先に皆の所へ行って、「明日仕事の人~!(私とBが挙手)B朝からでしょ!?先に帰ってゆっくりしなよ、もう遅いよー!」
と言って入口まで連行→新郎、A、新郎両親、A両親に笑顔で「ありがとうねー」と見送られてトゲトゲしさもなく終了。
続きます
そこでAが少し話してくれた。
・実は大学時代一度Bと会った事がある。その時小学生のジュニアの追っかけをしていて、「これから育つ人を見たい」と言ってたので、大人のSMAPにはもう興味ないんだと思ってた
・その時にツイッターもお互いフォローしていたけれど、まだ年端もいかないジャニーズジュニアを使った妄想小説がよく流れてくるのでミュートして数年間放置してた
・今見てみると、SMAP解散騒動の時からSMAPの事をガンガン呟いてた、これは私も悪いのかなあ
と言うので皆で「それは違う!悪くない!」と断言。
その後Bのツイート見てみると、
「今日は友達の結婚式☆でも嵐の歌が流れたので見過ごせなくて…事務所の悪行をわざと大声で伝えたら、周りの人も、知らなかった…と驚いて私に謝ってくれましたー!」
みたいな事がずらずら書かれてた。
それに留まらずフォロワーのSMAPファンも
「お友達、洗脳されてたんですね。真実を知るのはBさんだけだったなんて!」
「Bさん、本当にお辛かったですね。でもそんな中、お友達を正しい道へ導き、更にお祝いしてあげるなんて…やっぱりSMAPファンは強い!」
みたいなリプライで、本当に頭大丈夫か?と思った。
みんなももうネタにしよう!そうするしかない!笑おう!と必死になってた。
「でも私の前で嵐を流した罪は重いですよwお母様は工藤静香さんが好きみたいだし、新婦ちゃんの子供が天罰としてダウン症になったりしてw工藤静香さんとお揃いw」
みたいな呟きをAがフォローしてると知りながらしてたこと。
その後ラインでBの撮ったAの写真が続々送られてきたけど皆無視。Bと絶縁することに。
Bには「あの発言はありえない」「友達ではいたくない」ということをそれぞれが柔らかく伝えて終わりにした。
肝心のAが「私架空の罪で犯罪者にされかけたけどSMAPは法律違反で何人か逮捕されてたしなあ…」
と笑って突っ込んでたのが唯一の救いです。確かに逮捕されてたね。
よくとんでもないアイドルファンの話は聞くけれど、まさか自分の友人が、人生で一度も話したこともない40代男性5人のためにあんなトチ狂うとは思ってなかった…。
長くなりましたが以上です。
まとめると:結婚式でジャニオタの友達が暴走してぶち壊しになるとこだった
というお話です
ほんとにそれだけの話なんですが、あんまり衝撃的&非常識&慣れてないこともあって長文になりましたすみませんorz
怖いわ 宗教みたい
新興宗教にハマっておかしくなる人ってああなのかもしれませんね。
あれ以来、香取君や中居君の番組がテレビで流れるたびに、SMAPについてまくし立てるBの早口口調、唾を飛ばしながら血走った目で話す表情などが思い出されて見れなくなりましたorz
振りかざす吉貝とは関わり合いになりたくないものですね。