地元で学生時代から仲の良かった友人と再会し、そろそろお互いにいい歳(32)だから結婚するか〜と結婚した。
性格も食の好みも似ていて、同郷なのでお互いの家族のことも知ってる。
同い年で恋愛観結婚観も似たような感じ。お互いに、良いチョイスだねと言い合った。
両家とも良い関係で夫婦仲も良好、子供も生まれて2人目も妊娠。順風満帆だった。
今も覚えてる、梅雨明けの暑い日に義実家に呼ばれて夫と子供と伺った。
そこには義姉夫婦、義弟もいた。
義母が、お父さんから話があるみたい..と心配そうに言うので、その場の全員が、これは病気でも見つかったかなと覚悟したと思う。
少しして、義父が登場した。決意のこもった顔をしていたと思う。義父が老化に出て、玄関からスーツ姿の女性を連れて居間に入った。
私はその人を保険屋さんかな?と思った。
さて義父の第一声は、
「子供が出来た。母さんと離婚してこの人と結婚する。」
義母は真っ青、義姉は真っ赤、義弟と夫の怒声が響き渡り、麦茶どころかグラスも麦茶の入ったボトルまで飛ぶ地獄絵図に私は息子を預けて来れば良かったな、なんて思った。
余りにも現実味が無い。昼ドラや婦人コミックだってもう擦り過ぎて味もしないようなネタだと思う。
なぜ24歳の小綺麗な女性が72歳の義父を選んだのか、恐らく一番聞きたかったのは彼女のご両親でしょうよ。
義父の姉が仕切り直して開いた席で、義父母、私達夫婦、義姉夫婦、義弟、義父姉の長男、彼女、彼女両親、彼女姉が揃った。