前記事⇨新人「教えてもらったらすぐ出来る。覚えるのは早い方やから」私「はぁ…」→最悪の結果に…【2/3】
いきなりの集合でも、集まりの良いメンバー。和気アイアイと飲んでた。
そしたら何故か結婚の話になった。
独身組は結婚願望があるのかとか。
私はハッキリ「あります!」と答えた。彼氏居なかったけど。
営業男は「したいですよぉ。でも良いと思う人は皆結婚してたり、彼氏居たりするからなぁ」って言ってた。
聞かれてもないのにアントンが「私は今フリーだし」って言ってた。
無視されてた。
するとワンマン社長が営業男に「どんなんがタイプやねん。」って聞いた。
営業男「クリステルさんみたいな人がいいです。何で結婚してるんすかぁ」
怖くてアントン見れなかった。
そしたら、トイレのドアをトントンされた。
絶対アントンだと思って開けたら、猪木の顔真似したベテランさんだった。
アントンは帰ったらしい。
帰る前にクリステルを思いっきり睨んで帰ったらしい。
クリステル・・・ごめんなさい・・・。
ここで営業男がある告白をしてきた。
聞くところによると、アントンが営業男を好きなことは営業男も知ってた。
でも、気づかない振りをしてた。
自分のせいで、こんな事になって申し訳ないので何か出来ることがあれば言ってくれという事だった。
無茶苦茶すぎる。
営業男はもちろん「無理です。嫌です。」って断ってた。
そりゃそうだ。
とりあえず、問題が起こらないことを祈りつつ、その日は帰った。
アントンのいじめ方は、内側からズンズンくる。
人の心をボロボロにして喜ぶタイプのいじめ方だった。
何かある毎に、「高卒のくせに」とか「貧乏人は金稼ぐの必タヒやな」とか。
仕事と全く関係ない事でズンズンくる。
こないだまで恋の相談してたくせに、記憶障害なのかと思った。
あいかわらずヘンテコな『出来る女』で
「部下に注意して何が悪い!」とキレる。
クリステルも人間なので、100回に1回は計算ミスしたりする。
そういう時のアントンは「高卒、足し算教えたろか?」とか口出ししてくる。
そんな執拗なイジメが続いて、クリステルも皆も限界だった。
普段ベテランさんが金庫の管理やお金を合わせてたけど、帰りが遅くなるので社長もベテランさんも、その日はクリステルに任せてた。
社長はともかく、ベテランさんには居てほしかった。
何か不安でしょうがなかった。
私が入れそうなくらいの大きさ。
銀行印とかも、その金庫に入れてたんだけど、金庫を開けると銀行印が無い。
焦って探すクリステル。
皆も一緒に探した。
アントンだけは知らん顔してる。
金庫を隅々まで探しても見つからなかった。
証拠はないけど、私も友近さんも犯人はアントンだと思った。
ちょっと泣きそうになってるクリステルを見て、友近さんが強行突破に出た。
アントンの机にいき、横の引き出しを開けようとした。
もちろん抵抗するアントン。
必タヒの2人を見て、どうしていいか皆分からなかった。
もう会社の事務所じゃなかった。修羅場だった。
その時、社長とベテランさんが帰ってきた。
ベテランさんは何となく分かったみたいだった。
アントンと友近さんと所へ行って、理由を聞いてた。
そしてまず私に「あんたの机の中、探していいか?」って聞いてきた。
もちろんOKした。
ベテランさんは一人一人に承諾を得ながら、社長の机まで探して廻った。
最後にアントンの所にいって、「探していいな?」って言った。
ベテランさんの顔には、何の表情もなかった。
一つ一つ引き出しを開けていくベテランさん。
途中で動きが止まった。手には銀行印があった。
無表情のまま金庫へ直した。
そしてアントンに「どういう事?」って聞いた。
あんな怖いベテランさんを始めて見た。
イケウーマン?
「私じゃないし。クリステルが入れたんやろ?」ってクリステルを睨んでた。
コイツ本当に凄いと思った。
事務所の空気は重くて真っ黒で、耐えられなかった。
アントンが来るまでは、とっても楽しくていい会社だったのに。
悲しくて悔しくてちょっと泣いた。
社長はずっと黙ってた。
ベテランさんが
「社長、ここまできたら今後何が起きてもおかしくない。
誰が必要で誰が不必要な人材なのは分かってるはずですよね?」
って言っても社長はずっと黙ってた。
やっと社長が口を開いたけど、ビックリする内容だった。
「ベテランが言うことも分かる。
でもアントンさんは俺が世話になった人に頼まれたから辞めさせるわけにはいかん」
その言葉を聞いたとたん、アントンは普通に「おつかれさん」って帰っていった。
クリステルも辞めていった。
その後もどんどん辞めていって、新しい人が大半になりアントンがますます調子に乗った頃、
私と友近さんも辞めた。
クリステルは専業主婦になった。
友近さんも別の会社に就職した。
私は派遣登録をし、ボチボチ働いた
今でもクリステルとベテランさんとは年賀状のやりとりはしている。
友近さんとは、お互い忙しくなってだんだん連絡を取らなくなった。
ベテランさんとクリステルと同じ35歳鬼婚小梨生活してるけど、あの2人みたいに、素晴らしい人にはなれなかった。
仕事もそれなりに頑張って、常に笑顔でいるように心がけてるけど、やっぱりあの2人には適わないと思う。
ベテランさん情報です。
アントンはどうしてるのかわからないけど、3人からプロポーズされ続けてるんだろう。
おしまいです。
グダグダ文章読んでくださりありがとうございました。
ベテランさんは、何か知ってるみたいだけど教えてくれないんですよ。
おもしろっかった。
ぜひその後に関してサグリを入れて欲しいw
では、昼食作りにかかりますので消えます。
清々しいくらいとんでもない女だな
仕事ができるってやっぱ学歴とか関係ないんだなと思うわ
しかも倒産とか働いた意味がなくなるな
アントンのその後が気になる
みんなが今幸せならそれがいいんだけど
アントン家は金持ちなんだろ?
なんでわざわざ小さい会社に入ってきたんだろう?
アントンのその後はわかりませんが、暇なので
アントンの印象的だった事件を書いていきます。
思い出せる順に書いていきます。
アントンと2人で飲みに行った時、店に着く前に
「ちょっと服見ていい?」とか言い出した。
ちょっとでもアントンと一緒の時間を少なくしたかったけど
「ダメです」とも言えず、高そうな服屋さんに付いていった。
あきらかにサイズが合わない服を選んで、店員さんに意味ない
ドヤ顔で、「試着」とだけ言った。
「あら、いつもありがとうございますぅ」とか言ってた。
でも、その人以外はアントンの入った試着室を見てうんざりした顔してた。
こいつはどこでも嫌われてるんだと思った。
サイズが一緒なんだから、色違いでも入るわけない。
アントンと知り合いになると、バカも移るのかと思った。
「ちょっと!色違い持ってきて!黒いやつ!」って言ってた。
結局、予想通り着れるわけもなく、脱いだ商品を試着室にほったらかしのまま出てきて
「襟元のデザインが気に食わんわぁ」
とか言ってた。
恥ずかしくて、早く店から出たかった。
「また来るわ。今日はこの子とご飯行くから」と言って出てった。
私は何でか「お邪魔しました」とお辞儀して店を出た。
そして、やっと飲みに行きました。
アントンも一緒にお弁当を食べてる時、あいつはよく人のおかずを食べてた。
皆でちょくちょくおかずの交換とかしてたんだけど、ベテランさんのから揚げは凄く美味しくて、皆好きだった。
よく多めに作って持ってきてくれてた。
でも、アントンは始めてお昼に参加した日、から揚げを全部食べた。
「揚げ物って太る」とかいいながらも、ベテランさんの分まで全部食べた。
私たちのおかずも、普通に食べてた。
でも、皆大人だったから何も言わなかった。
しかもどこで買ってきたのか、豪勢なカツサンドだった。
5切れ入ってたので、一人一つづつと思ってたら、カツサンドの蓋に一切れだけ入れて、残り4切れは自分で食ってた。
「こいつ・・・」って思った。
結局、大人たちは「晴美、食べていいよ」と私にくれた。
悔しいけど、旨かった。
会社の喫煙室には、でっかい机みたいのがあって、そこに煙を吸う装置が付いてた。
説明下手で解りにくいかもしれないけど、JTのコマーシャルとかに出てくるやつみたいなの。
その煙を吸うところが網目になってるんだけど、その机自体は決して灰皿じゃない。
机の真ん中に煙を吸うところがあって、ちゃんと台に普通の灰皿が置いてあった。
それなのに、アントンは煙を吸う所でタバコを消してたらしい。
よくタバコの葉っぱが詰まって困ると、ベテランさんが言ってた。
ベテランさんが「タバコは灰皿で消しましょう」って張り紙してたけど、
その後もずっとアントンは灰皿を使わなかったらしい。
ベテランさんが「ワザとかバカなのかわからん」って言ってた。
これは、私が直接見た話じゃなく、営業さんから聞いた話。
出勤時、アントンと営業さんは一緒の路線だったらしい。
最寄り駅も一緒。
営業さんはアントンが居ることは分かってたけど、いつも気づかれないようにしてた。
朝、電車を待って並んでいると不機嫌なアントンが登場。
新聞で顔を隠して難を逃れたらしい。
電車が来て、ドアが開いた瞬間、アントンは列の先頭の人より早く電車に乗った。
電車に乗っても、すぐドアの横側に行ってちょっと邪魔になってたらしい。
そしたらお婆ちゃんが乗ってきて、心優しい人が「どうぞ」って席を譲った。
でもお婆ちゃんは「次で降りますから。ありがとう」って断った。
でも、譲った人もすぐには席には座れない。
それを見ていたアントンはすかさず座って、寝ていたらしい。
ベテランさんがピッチャーのビールをアントンにぶちまけた日、号泣して、大将にアイスを貰った。
次の日、どういう流れでそういう話になったのかは覚えてないけど、
アントンに「大将にアイス貰って帰りました」って言った。
そしたら「私も欲しかったぁ!アイスあるんやったら、もっと早く出せよなぁ!」って言ってた。
アントンは有名歌手や有名俳優にプロポーズされた事があるらしい。
お弁当食べてるとき、「有名俳優って誰ですか?」って聞いてみた。
でも「それは彼のプライベートもあるからひみつ」ってキモイ顔で言われた。
その後もアントンは「聞きたい?でも秘密」とか1人で言ってた。
ほんとは、どうでもよかった。
キリッとした眉毛で野生的でかっこいい。面白くて頭脳明晰。
誰それ?中途半端なヒントで全くわからない。
友近さんが小声で
「見た目のヒントからして『藤岡弘』やろうな』って言ってた。
クリステルが「あぁ!」って納得してた。
この2人のやり取りが、本気か冗談かわからなかった。
アントンの恋愛相談にのってた頃、よく5人で一緒に帰ってた。
そしたら、安っぽいホストが
「お姉さん達、今から僕に付き合ってくれませんか?」
って声掛けてきた。
アントン以外は無視してたけど、アントンは「え?」とか言ってホストとしゃべってた。
イライラしながらアントン無視して駅まで行くと、アントンがドスドス走ってきた。
そして第一声。
「やばい・・・告白された」って言った。
こいつほんとバカだと思った。
そこまで行くともうネタだなww
決して関わりたくはないけど、聞く分には面白いなー
そういえば、アントンは毎日じゃないけど、
1週間に2日は沼みたいな匂いがしてた。
一度、すごく臭くて気持ち悪くなって早退したことがありました。
アントンは『delete』を「デレーテ」って言ってた。
お前が「デレーテ」されればいいのにと思った。
アントンは衣装持ち。さすが金持ち。
一度、あみあみのカーディガンみたいなのを着て来た。
バーンとアントン登場。
「おはよう!」って元気よく挨拶。
アントンが後ろを向いたら、ちょうど背中の真ん中あたりに針金ハンガーがひっかかってた。
何で気づかなかったのか。
あれで電車に乗ってきたのか。
椅子に座るときにやっと本人が気づいた。
でも「ちょっと!誰よ!ハンガー置いたの!」って怒ってた。
クリステルいじめの時だったので、めっちゃクリステルを睨んでた。
救えねえな
そういえば、アントンはタバコを吸う時の吸引力が凄かった。
で、煙を吐く勢いも凄かった。
ほんとに怪獣みたいだった。
ほかの人が同時にタバコ吸い始めても、アントンはいつも優勝してた。
しかも吸う時に、フィルターが湿ってるのか「チュー」って音がしてキモかった。
これは書けなくて悔しいんですが、アントンは10年前にはめずらしくちょっとしたキラキラネームでした。
漫画に出てきそうな名前でした。
すっごく可愛い&珍しい名前でした。
思いっきり名前負けしてました。
ベテランさんのようにいい人がいる反動かなにかなのか…
アントンというその名前そのものだな。
統失かなぁ
どんな恩義があろうとこれはクビだろ
とんでもない女ととんでもない社長がいた話、だな
ま、アントン絡みだろうとは誰もが想像出来てるけどさw