2023年、出版物
ブックレット「岸田政権の原発回帰批判 新たな原発活用方針の矛盾」
2023年04月19日
政府は今国会に「GX脱炭素電源法案」を提出し、すでに衆議院での審議が始まっています。しかし、「脱炭素」や「エネルギー危機」を名目に原発の積極活用を打ち出し、福島原発事故がなかったかのように原発積極推進へ回帰するもので、決して許すことはできません。
原子炉等規制法、電気事業法、原子力基本法、再処理法、再エネ特措法の5つの法案を「束ね法案」として一括で審議していますが、原発60年超の稼働を認める法の「改悪」や再生可能エネルギーの促進に向けた「改正」などが混在したもので、審議のやり方も問題です。
原子力基本法改「正」案では「原発活用は国の責務」とし、原子力産業の延命に国が積極的に関与しようとしています。多額の税金を今後も投入し続けることを固定化するものです。また、再処理法改「正」案は核燃料サイクル政策を転換するのではなく、延命を図っています。岸田政権の原発推進路線は、核燃料サイクル政策がすでに破綻している現実から逃避するものでしかありません。
このことを踏まえ、このたび原水禁と原子力資料情報室が共同で、GX政策の問題性を簡潔に解説し岸田政権がすすめる原発回帰を批判するブックレットを作成しましたので、ご案内します。