Story
今から四千年ほど前、エジプトは力だけがものをいう戦乱の時代だった。
ウルジナ国国王スネフェルは全エジプト制覇の野望を抱き、次々と戦をしかけ国の領土を広げていた。
冷血で執念深いスネフェルを人々は蛇王と呼んで恐れた。
かつて隣国エステーリア国の王妃だった母メリエト皇太后は、
愛のない政略結婚で産んだスネフェルを、
心から愛することができず一度も抱きしめることはなかった。
スネフェルの婚約者アンケスエンも、
親同士の決めた結婚ゆえにスネフェルを愛することができず、戸惑っていた。
そんなある日、スネフェルの前に一人の美しい少女ナイルキアが現れる。
その頃、死んだと思われていたエステーリア国王子サリオキスは、
ウルジナによって滅ぼされた多くの部族を従え、
スネフェルを倒さんと攻め入ろうとした。