神戸市では、アニメーションを中心としたコンテンツ関連の人材発掘・育成とコンテンツ関連産業の振興・集積を図るため、平成8年度から「アニメーション神戸」が開催されており、今回で20回目を迎えます。
この度、世界的に評価が高い国内の商用アニメーションについて、優れた作品やクリエイター、
また長年にわたってアニメーション業界に貢献した方などを表彰する「アニメーション神戸賞」の作品賞を『攻殻機動隊 新劇場版』が受賞いたしました!
■受賞理由
審査委員 神戸市デザイン都市推進部/志水 達也
アニメーション神戸賞は今回で20回目をむかえ、攻殻機動隊の作品をはじめ、
これまで様々なアニメーションを表彰してきましたが、
本作品においては神戸市役所内でのバーチャルな公安9課の設立やWEBコンテンツの作成など、
神戸との連携によって多様なプロモーションが展開されており、
震災後、神戸の地からアニメーション文化を発信することを目指して始まったアニメーション神戸の目的をまさに遂行する、アニメーション神戸賞としてふさわしい作品といえると考えます。
公安9課が結束していく姿やかっこいいアクションをわくわくしながら見させていただきました。
今後も、このようなすばらしい作品が神戸で展開されることを期待したいと思います。
■総評
審査委員長 「アニメージュ」統括編集長/松下 俊也
2006年に震災復興を掲げてスタートしたアニメーション神戸も、今年で第20回。
この記念すべき年を飾るのにふさわしい授賞ラインナップを選ぶことができたと、審査委員一同、自負しております。
この20年の間に、アニメーションを取り巻く環境もずいぶん変わりました。
ただ、それは「変化」というより「成熟」と呼ぶほうがしっくりくるような気がします。
第1回の作品賞(劇場部門)が『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』で、
今回の作品賞が『攻殻機動隊 新劇場版』なのが、それを象徴しています。
ソフトの主流はDVDからBlu-rayになり、タブレットやスマートフォンでアニメを視聴するユーザーも増えました。
彼らはテレビ放送以外に配信サービスを活用しています。
この成熟期を超えたとき、果たしてアニメーション業界がどうなっているのか。
その新時代にアニメーション神戸が担うべき役割は、きっとこれまでとは違ったものになっているでしょう。
ほかの受賞作
作品賞
SHIROBAKO
特別賞
安彦和良