リレー小説・６？「未来は私の手の中」
ここの続きを誰も書かないようなので、自分で書きましたｗ


私は頭を抱えていた。
短い文章を何度も書いては、消す。もう何度繰り返しただろう。

――あんなこと、言わなきゃよかった。

でも今さら後悔しても仕方がない。次は私の番なのだから。
「ヤツ」（そもそも誰なのよ）が３枚目のカードをめくるところで終わっている。
普通に考えれば、「ヤツ」の負け。でも、そこからどうするの？　電車はどこに向かうの？　繰り返しの原因は？　それを考えるの？　私が？
ちょっとひねって、次のカードを５にする？　そうすれば「ヤツ」は２１で勝つ。そしてまた、砂漠で目覚めるシーンに逆戻りで……。いつまで続ければいいの？　それになんだか、前の人の思惑通りになるようで面白くない（ハルキの合計を２０にしたのは、こういう展開も考えてのことなんだと思う）。
それとも、３枚目のカードをめくらせないっていう手もあるわ。たとえば電車が脱線するとか、そう、アリサに邪魔をさせてもいい。……でも結局、それからどうすればいいのか……。

――あんなこと、言わなきゃよかった。

また同じフレーズが、私の頭の中をぐるぐると回る。

「リレー小説？　面白そうですね！」
私はたしかにそう書き込んだ。
でも、「書きたい」なんて言ってない。私は「読むのが面白そう」と言っただけなのに。
なのにどういうわけか、こうしてテキストエディタを開き、モニターとにらめっこをしている。
そろそろお風呂にも入らないと、明日の朝も早いのに……。
でも、『リレー小説・５』が書かれてからもうひと月が経とうとしている。私がこれ以上止めるわけにはいかない。

そもそもこいつよ。
このあすくって人。この人がもっと続きを書きやすい終わり方にしてくれればよかったのよ。私に文才がないことなんて、ふだんのブログを読んでればわかることじゃない。
私のブログなんて読んでないんじゃないのかな？
そうね。どうせ私のブログなんて、面白くない普通の日記を書いてるだけだし。読む価値なんてないものね……。
でも、だったら、私に回さなくてもいいと思わない？
嫌な奴。
嫌な奴。
きっと、リアルな生活でも他人に興味が無い奴なんだ。空気が読めなくて嫌われてる奴なんだ。恋人なんてもちろん、友達なんてひとりもいないに決まってる。アニメキャラのＴシャツ着てて、太ってて、汗っかきで、マンガやラノベのいっぱい詰まった紙袋抱えて「萌え～」とか言ってて、日常会話でも２ちゃん語を使っちゃうような痛い奴なのよ。
こんなマイナーなＳＮＳで、毎日のようにほぼ決まった時間にブログを書いてるような奴だもん。ろくな人間じゃないに決まってる。
……同じＳＮＳでブログ書いてる私はどうなのよ……。

あー、もー、なんかどうでもよくなってきた。
前回からひと月経つけど、誰も催促しないってことはよ？　もうみんな忘れてるってことじゃない？　このままフェードアウトさせちゃってもいいんじゃないかな？　かな？

……。

もういい！　とりあえずお風呂!!
続きはきっと、小人さんが書いてくれるわ！



話が難しくなりすぎたかなー、と思ったので、流れを変えてみました。
ベタと言えばベタな展開なんですが、「今までの話はなんだったの？」ってことにもなりかねないので、前回の続きを書いてくれる人がいれば、この回はなかったことにしてもらってもけっこうですｗ

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