ボレロとコンピュータ 題名の無い音楽会でボレロをやっていた。
解説していた人は「単純な繰り返しだけど、打ち込み(コンピュータによる自動演奏)に
は向かない」と解説していた。
根拠として「理論的な演奏時間」とか言って音符の数から計算していた。
はぁ?何か違わないか?今時、グルーヴの設定の出来ないシーケンスソフトって単なる安
物じゃないの?
それより何より、テクノミュージックの源流はボレロもそうだけどミニマルミュージック
だ。
絵画にしてみればキュビズムに当たる基本要素の繰り返しによる表現方法で、これがコン
ピュータと非常に相性が良い。
クラフトワークもクラシック出身だ。
現代の音楽はコンピュータなしでは語れず、また打ち込み系にシフトしている以上ミニマ
ルとか広い意味のテクノとかを土壌にして成長して行くのは避けがたい。その根本にはボ
レロがいてもおかしくない。あのスネアドラムなんてばりばりテクノだ。
ただ、生楽器の音の良さやゴージャスさは貧乏臭いテクノとは無縁だ。良い音のする楽器
を様々な奏者が交替で同じメロディを奏でるのがボレロの良さと言われれば、確かにこれ
はオーケストラで生演奏がベストと言って過言でない。
Current ヒトコト: タンタタタタン、タタタタタン、タタタタタタタタタCurrent 今、聞いてる音楽: ボレロ