「発想」て何さ |
[30 Aug 2006|11:47pm] |
発想という言葉は日常的に使われていますがそもそも「発想」て何? ということをつらつらと考えてみました。
思いついた何か(=発想)はだいたい何かしらの知識や情報を応用したモノであって ゼロから何かをひらめいたのとは違うっぽいんですね。
じゃぁその知識や情報はどこから来たのかと。
それは過去勉強したことだったり、誰かとの会話に含まれていたモノだっり 雑誌の記事で見かけたものだったりテレビで放送していた何かだったり。
その根っこはやっぱり誰かが考えたり発見したりした何かの積み重ねで、 つまり発想の元になった知識や情報は殆どが既に存在しているんですね。
つまり発想っていうのは、 「既にある知識や情報をつなぎ合わせて新しい価値を作ること」なのかなと。
何かを発想するためにはそのバックボーンとなりうるソースが必要で そのソースが多ければ多いほど発想を産み出しやすくなるんじゃないかな、と。
身の回りを観察してみても機転が効く人とか頭がよいと言われる人は 往々にして知識が豊富だったりするケースが多いんですよ。
知識の量と、発想や機転には因果関係があるような。
というような事をぼんやりと考えていて 「なんか似たような概念があったよーな気がするなぁ」と唸っていたら 横井軍平さんの「枯れた技術の水平思考」を思い出して「あぁこれだ」と。 横井さんが言っていたのはこんな事だったんじゃないかという結論に 違う道からたどり着けたような気がして。
何かをデザインするのも似たようなもので 自分の中にどれだけのソースを蓄えているかが勝負の分かれ目な気がします。
例えば身近にあるもので、マウスをデザインしてみます。 「世界中のマウスを知っている人」と「自分のマウスしか知らない人」 のどちらがよりよいマウスがデザインできるかって考えると まず間違いなく前者であろうと思うわけです。
だからやっぱり先人の知恵を学ぶことは大事なことなんだなぁと ひとりで納得した一日でした。
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