・奥様は見た!! 因果応報
先日大トメさんから伺った話(長文失礼)。
今から何十年も昔、大トメさん宅のご近所に母子家庭が住んでいたそうな。
お子さんである娘さんとその弟さんは働く母親を支えるため、小さい頃から家事やちょっとした仕事(新聞配達など)をしていたらしい。
母親は働いているせいか殆ど家にいない。
不憫に思った大トメさんはよく食事をこしらえて持たせてあげたり、お古ではあるけどお洋服やおもちゃなどをあげてたんだと。
それもあってお子さんたちは大トメさんと深い繋がりがあった。
それから数年後のある日。高校生になった娘さんが目を真っ赤にして訪ねてきたかと思うと
「お願いします。絶対に返しますから、お金を貸して下さい」と土下座してきたらしい。
その後ろには同じく目を真っ赤にして泣いている中学生の弟さんが、これまた崩れ落ちるように土下座していた。
驚いた大トメさんが理由を問うと、娘さんが絞り出すような声で説明を始めた。
内容としては「母が男を作って家を出た。お金をすべて持っていってしまったので、どうしたらいいのか問うと
「うるさい。アンタ達がいたせいで私の人生はめちゃくちゃになった、売シュンでもなんでも勝手にして生きろ。これ以上私に迷惑をかけるな」と言われてしまった。
私は高校を辞めて働くが、それでも当面の生活費が足りない。頼れる親戚もいないので、どうかお金を貸して下さい」とのことだった。
驚いたことに、母親は確かに働いてお子さんを育ててはいたがそれは本当に最低限のラインであり、
今までも男の元へ行って数日帰ってこなかったりはざらにあったらしい。
そもそも母子家庭になった原因も母親が男を作って父親に追い出されたため。姉弟がせっせと働いていたのも親が払ってくれない学費などを工面するためだったそう。
大トメさんは泣きながら土下座をする姉弟があまりにも不憫で、自分のタンス貯金から数百万を持ってきて
「返さなくていい。これで高校をきちんと卒業しなさい。足りなかったらいつでもおいで」と驚いて拒否する娘さんに握らせ、二人を抱き締めてそれからはより仲を深め支援を続けたそうな。
続きます
続きです
んでここからが因果応報なんだけど、それから更に数年後。
弟さんも無事に高校を卒業し、娘さんは素敵な婚約者を見つけて幸せに姉弟仲良く暮らしていた頃。
ある日突然母親が訪ねてきたらしい。
髪の毛は白髪まみれ。目元はくぼんで頬もこけ、トリがらのような姿になってたらしく、大トメさんは一瞬誰だかわからないぐらいだったと言っていた。
母親曰く
「一緒になった男は本当に酷い奴だった。持っていったお金はすべて賭け事に使われ、自分は働きもせず私ばかり働かせ、最終的には売シュンをさせられた。
暴/力も日常茶飯事。おまけに借金を作って私に押し付けて逃げてしまった、どうかお母さんを許して助けてほしい」
弟さんに呼ばれて駆けつけた大トメさんがそれを聞いて思わずドナりつけようとすると、娘さんがまるで氷のような瞳で母親に
「私たちのお母さんは、○年前にタヒにました」
と答えたらしい。大トメさんはその瞳が今でも忘れられないと言っていた。
母親はくるったようにごめんなさい、ゆるして、と泣きながら叫び、娘さんにすがりついたが弟さんにふり払われ、駆けつけた大ウトさんにK察に言うぞ!とドナりつけられてすごすごと帰った。
その後も何度か尋ねてきたそうだが、最終的にはオンボロアパートで一人寂しくなくなったそう。
因みに大トメさんが貸した数百万は、十何年もかかったがしっかり返却されたとのこと。何度も断ったらしいんだけどね。
今では姉弟もすっかりおばさんおじさんになり、孫にも恵まれ幸せに暮らしてるそうです。
ちゃんと返却したのが素晴らしいなあ
姉弟がオバサンオジサンになる時代なら、まだ福祉も完備されない時代か…
当時の数百万は大金だっただろうに
>>168
素敵な大ウトさんと大トメさんご夫婦ですね
ご夫婦と姉弟が皆幸せでありますように、と思わずにはいられないです
>>170
大トメさん宅は(詳しくは知りませんが)それなりに裕福だったと聞いていますが、
それにしても数百万はかなりの大金だったと思います。
娘さんの旦那さん(当時の婚約者)もとても良い方で、「妻と出会えたのは大トメさんのおかげですから」と
一緒にお金を返却してくださったそうです。
>>171
私に対しても本当に優しい大トメさんと大ウトさんです。
姉弟の方もこれからはずっと幸せであるよう祈っております。
そんな親でも母親は母親だろ?
もう少し労われよ
って思う自分はお人好しかな?
コメント
>そんな親でも母親は母親だろ?
>もう少し労われよ
ハハッワロス
だよな
こういう他人事だからって平気で偽善発言をするやつが世の中で一番悪なんだよな
良いこと言ったと本気で思ってるとしたらマジで頭がおかしいわ
母親も父親も兄弟(姉妹)も、所詮血が繋がってるだけの他人だからなぁ
そこがどんな関係性になるのかは、当人次第でしかないでしょ