踊り場にいたのはT子と先輩だったのか、と合点した私は後先考えずに飛び出した。
部長も後ろから着いてきてくれた。
やきもきしながら電車に乗り、自転車を猛烈ダッシュ駆使してアパート部屋の前につくまでに、
3回くらい吐いただろうか。シ酉のせいだけではない嘔吐感だったような気がする。
2階の自分の部屋に行くには、先輩の部屋の前を通らなければならない。
先輩の部屋は電気が消えている。
階段では物音は特に聞こえない。
廊下には、秘め事に特有のあの雰囲気。
心臓の音がバクバクうるさすぎて何も聞こえない。
自分の部屋のドアをそっと開ける。ゆっくり、ゆっくりと先輩の部屋側にある押入れを開き、
奥の壁に耳をつけると…よく知っている荒い呼吸が聞こえる。紛れもなくT子。
自分が好きだったT子のあの声。頭にカーッと血が上った状態だけどなんだか冷静な感じ。
押入れからもそもそ出てきて、部長と今後の作戦を練る。
部長「どうしたい?」
私「そりゃあ、現場を押さえるしかないですよね」
部長「良いのかそれで?そのほうが…良いんだろうな」
私「もうどうでも良いです」
部長「わかった。俺も腹に据えかねてんだ」
夏の夜。冷房なんて高級品は我がアパートには一台もない。
開いているであろうベランダから侵入することにした。部長にはドア側で見張り。
小さな隙間から見えたものは、脱ぎ捨ててあった、一緒に買いに行った服。それを見た瞬間
私「お前ら…何やってんだ!!!!?あぁ!!先輩!なんだこれおいぃい!」
先輩「や、やってない!まだやってない!俺どどどどど童/貞やぞ!」
T子「ちがうの…ちがうの!」
私「なにがちがうっつうんだってめーいってみろおらあああ!」
T子「私じゃなくて先輩が!せんぱいがむりやりさそってきたんだぁってば!」
先輩「おおぉおおお前が誘ったんやないか、おれ、おれちゃうぞ!」
部長「…まぁ、T子が誘ったんだろうけどな」
ドアは開いていたらしい。なんだかかっこよく部長が登場する。
部長「T子さん?私君に*も*シ.ョ.女って言ったのか?」
T子「ピュアな気持ちだったし!こ、心はシ.ョ.女だもん!」
部長「身体はシ.ョ.女じゃないもんなぁ。で、高校時代に感染しまくったクラ○ジアは治ったのか?wwww」
T子「くぁwせdrftgyふじこlp;」
部長とT子は同じ中学高校出身。T子はパッと見すごくまじめそうなので良い意味で誤解されやすいらしく、
それを利用して教員や親をだまし、裏ではだいぶ遊んでいたようだ。
半ネ果で号泣するT子。なんだかよくわからなくなっている私。童/貞やぞ…無罪やぞとぶつぶつ繰り返す先輩。
このままでは埒が明かん、と全員をおちつかせ、服を着せ、話し合いに。
T子曰く、
私君と付き合って、普通の恋愛がこんなに楽しいと思わなかった
遊びまくっていた中学高校時代に別れを告げたかった
先輩が構ってくれてうれしくて、つい、その気になった
私君が構ってくれないのが悪いのよ
先輩曰く、
T子ならヤれる気がした。最悪○ぎ声を録音して脅そうと思った
まだ入れてないから童/貞だし、無罪だ
そもそも、T子に寂しい思いをさせた私が悪い
T子を寂しがらせてしまっていたことは事実でもあり、罪悪感があった私はT子に同情したのだが
部長「で、何で俺がT子とべったりっていう噂が流れたん?」
先輩「いや、俺がほら、その疑われなく、なるやん」
T子「先輩がそう言えって…言ったら構ってくれるかなあって…」
部長と顔を見合わせてため息ひとつ。その日は部長のうちに泊まった。部長の彼女さんも来てくれて
いろいろと世話を焼いてくれた。優しさにうれし泣き、思い出しては情けなく、とにかく、泣きとおした。
先輩を隣の部屋に世話したのは、私。大家に事情をかいつまんで説明し、出て行ってもらうことにした。
T子とは、なんとなく申し訳なくて、その後しばらく付き合った。セ○クス依存症と言うか、
メンヘラと言うか束縛がきついというか…いま思い出してもあまりよい思い出がない。
卒業と同時にT子と遠距離恋愛になり、たったの2ヶ月で浮気が発覚。その後は知らないが、
4年前に出来婚したという噂は聞いたが、もう興味ない。そんな修羅場。
…先輩はまだ童/貞だろうか。
コメント
何このクソオス!メチャクチャキメェw
社会不適合者のクソオスさん!この世に要らないから
一秒でも早く死ねや♪