ではでは。
今年の始め、お正月の事です。
私は去年結婚したばかりで、旦那と迎える初めてのお正月でした。
お正月といえば年賀状。
私は旦那の分と自分の分の年賀状を分けておりました。
旦那の方は仕事関係の方からの年賀状が結構あり、私は大して気にも止めずに
機械的に分けていました。
分け終わって、自分の年賀状に一通り目を通した後、旦那に来た年賀状を
旦那と2人して見ていました。
すると、旦那が「誰だ?これ。」と1通の年賀状を私に差し出します。
見ると、差出人は知らない女性でした。
文面は
「昨年は色々とお世話になりました。○○に一緒に行ってくれてありがとう。
とっても楽しかったです。今年もAさん(←旦那)と一緒に楽しい年に
できたらウレシイです」
というような内容でした。
私は旦那に
「だれよ、これ」
と聞きましたが、旦那は
「だから、知らない人だって。」
と言います。
宛名は確かに旦那の名前。
でも、住所は旦那が結婚前に一人で住んでいた時の住所でした。
結局誰なのかわからないまま、うやむやになってしまいました。
そしてそんな事をすっかり忘れた夏。
その女性から暑中お見舞いが届きました。
文面は
暑中お見舞い申し上げます。
毎日暑いですが、お元気ですか?
7月からずっとお会いしてないので、ちょっと寂しいです・・・。
お暇があれば、一緒に旅行にでも行きませんか?
(原文ママ)
という内容でした。
私は訳が分からなくなり、仕事から帰った旦那に
「この人、誰なの?年賀状も来てたよね?」
と尋ねました。
旦那は本当に知らない人だと言い、私には訳が分かりませんでした。
わぁ~~~~~~なんか訳わかる・・・・・(汗)
旦那に嘘を付かれてるのかもしれない・・・
私はこの事が頭から離れず、悶々とした毎日を送っていました。
そんなある日。
旦那が帰宅するちょっと前に電話が鳴りました。
私「もしもし」
B「あの・・・Bと申しますが・・・Aさんいらっしゃいますでしょうか・・・」
私「まだ帰っていませんが、どういう御関係の方ですか?」
Bという名前が葉書の女性と同じ名前だった為、もしかしたらこの人が
葉書の人かもしれない、と思いました。
B「あ・・・御家族の方ですか?」
私「そうですけど・・・」
B「あ、妹さんですか??」
私はここでカチンときて
「妻ですけど、どのような御用件でしょうか?」
と聞きました。
「妻」という言葉を聞いて、相手は明らかに動揺していました。
B「あのっ・・・私、Bさんとお付き合いしてるんです!
奥さんがいるなんて聞いてません!!」
なぜか私に対してBは攻撃を開始しました。
私もさすがに頭に来て
「聞いてないって言われても、私はAの妻です!
失礼ですが、年賀状と暑中見舞い、お送りいただいたのはあなたですか?」
と言いました。
Bはその通りだと言い、とにかく奥さんがいるなんて聞いてない、
私と彼は付き合っているんだ、奥さんがいるなんて困ると、かなり取り乱して
話ができる状態じゃありませんでした。
なんと言われても、私にはどうしようもありません。
最後に彼女は
「今からそこに行きます!」
と言い残して電話を切ってしまいました。
おおっケンカ上等ですなっ!
きたきたっ
電話を切られて15分もしないうちに旦那が帰ってきました。
私は電話の事を旦那に話し、どういう事か聞きました。
すると旦那は
「本当に知らない人だ。」
と言い張ります。
私はやり場の無い怒りに涙が出てきました。
彼女がここに来れば全てが明らかになると思い、彼女が来るのを待ちましたが
結局その日、彼女が家に来る事はありませんでした。
次の日。
早めに帰宅した旦那と気まずい雰囲気の中、また彼女から電話がかかってきました。
彼女は
「私のAさんをどこに隠したのよ!!Aさん出しなさいよ!」
と電話口でわめいていました。
疲れきっていた私は、旦那に「彼女から」と受話器を渡しました。
旦那は電話に出て
「どちらのBさんですか?」
「僕はあなたを知りません」
と、最初は丁寧な言葉使いで話をしていました。
が、だんだん話が通じない事にイライラしたのか、
「来たければ来ればいい!」
「ここに来られても俺は一向に困らん!」
と語気が荒くなってきました。
あれよあれよという間に旦那は家の住所を相手に教えてしまいました。
旦那の話を聞くと、Bは昨日、葉書に書いた住所に行ったが、誰も
住んでいなかった、他に女ができたから逃げたんでしょう?とわめいて
いたと言います。
相手をうちにまで呼ぶという事は、本当に知らない人なんだと思いました。
じゃあ、Bって一体誰なんだろう?と旦那と2人で話し合っていました。
ストカーか?脳内恋人か? どきどき~!
こわー・・・・。
電話を切ってから30分後、チャイムが鳴りました。
私は旦那と2人して玄関に行きました。
ドアを開けると、20代後半くらいの女性がすごい目つきでこっちを睨んでいました。
「あんたが奥さん??Aさんはどこよっ!!」
と、ドアを開けるとすぐに私に掴み掛かろうとしました。
すぐさま彼女は旦那に取り押さえられ、それでも
「Aさん出しなさいよっっ!!」
とわめいています。
私はきょとんとした顔をしていたと思います。
噛み付かんばかりの勢いの彼女に、私は
「その人がAなんだけど・・・」
と、旦那を指差しました。
彼女の動きが一瞬止まり、旦那を見ました。
旦那も
「オレがAだけど。あんた、誰?」
と言っています。
5秒間くらい彼女は固まっていました。
そして彼女はそれまでより更に目を吊り上げ、
「ふざけるのも大概にしてよ!そんな嘘付く前に、Aさん連れて来いって
言ってんのよ!」
とまたわめきはじめました。
誰かが旦那さんの名前勝手につかってたのかな?
それしか考えられないよね。
とりあえず彼女を落ち着かせ、旦那の免許証を見せて彼が本当にAである
事を証明する事にしました。
家の中に入れるのは恐かったので、全て玄関口での出来事です。
旦那が免許証を取りに行っている間、いつ彼女が襲い掛かって来るかと思うと
気が気じゃありませんでした。
結局、彼女の言っている「Aさん」と、うちの旦那は同姓同名の別人である事が
わかりました。
「別人だと分かったんだから、もう帰ってくれ」
と旦那が言いましたが、彼女はなかなか帰ろうとせず、「Aさん」と自分が
どれだけ愛し合っているか、延々と話しはじめました。
電波か・・・。
しかし、こうたくさん修羅場を読むと世の中には病んでる人が結構いるんだなあと
しみじみしちゃうね。
彼女は近くの駅前にあるスポーツクラ○のテニスコーチである「Aさん」と
お付き合いをしていたようです。
最近になって、段々連絡が来なくなり、心配になって連絡をしようと思ったが
連絡をしようにも連絡先が分からない。クラ○で会ってもそっけないので、
年賀状や暑中見舞いを出したが、何の反応も無い。仕方が無いので電話をした、
と言うのです。
電話番号や住所をどこで調べたのか?と聞くと、電話帳で調べたと言っていました。
電話帳に一人暮らしの住所って載せるのかな?とは思いましたが、突っ込んで
聞いた所で話がややこしくなりそうだったので聞きませんでした。
そっか・・・電話帳か・・・・。
それにしても同姓同名を疑わないとは
かなりの思い込みの激しさだね。
Aさんに同情しちゃう・・。
そして彼女は
「こうして出会えたのも何かのご縁ですから、『Aさん』に会って
なぜ最近私に連絡をくれないのか聞いてもらえないでしょうか?」
と、信じられない事を言いました。
さすがにこれには私も旦那も我慢ができず、
「そんな事は自分でやってくれ!関係無い者を巻き込むな!!」
とドアを閉めてしまいました。
こうして旦那の疑いは晴れたのですが、それからも彼女からの電話は続きました。
2日に1回は電話をかけてきて
「私はどうしたら良いんでしょうか?Aさんの住所なんかしりませんよね・・・」
と、毎回同じ事を言って来ます。
私はとうとう我慢ができなくなり、駅前のスポーツクラ○に行って
「Aさん」に会う事にしました。
まだ続くんか? 終わりかと思ってたYO!
土曜日に旦那と2人でスポーツクラ○に行き、「Aさん」に会いました。
「Aさん」は見るからにテニスコーチという感じの、さわやかな人でした。
彼にBの事を話すと、彼は「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝りました。
そして、Bとは付き合っている訳ではない、と言いました。
Bは「Aさん」の昔の教え子で、その時から何度も「Aさん」を食事や映画に
誘っていたそうです。が、「Aさん」はお客さんと個人的に付き合う気はなく、
一度もクラ○以外で会った事はなかったそうです。
Bの誘いは日に日にエスカレートしていき、辟易した「Aさん」は受付けに頼んで
Bを自分のクラスに入れないようにしたという事でした。
要するに、Bは「脳内恋愛」してたという訳です。
私達はその話を聞いてぞっとしました。
「Aさん」は今度Bに会ったらこれ以上私達に迷惑をかけないように言うと
約束してくれ、私達は安心して家に帰りました。
それ以来、Bから電話はありません。
どちらの話が本当かはわかりませんが、Bのあのイキ具合からして、やっぱり
Bが電波さんだったんだと思います・・・。
この夏のお話でした。
おわり。
そもそもその女はなぜ自分で
スポーツクラ○に行かないのか??
>>136
「自分で本人の所に行け!」
と何度も言いましたが、自分が行くと「Aさん」は逃げる、と行っていました。
相手にされてなかったようです。
暑いとこんなヤツも出るっていうことやなぁ~
ベタに迷惑なやっちゃで!
そりゃぁ逃げるわなぁ。
とんでる子ってほんとにいるんだね。
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