中学に入って直ぐに両親が離婚したんだけど、
母親が浮気して出ていって私は父親と二人暮らしになった。
私ももう中学だし部活してたから帰ってくるのはどうせ7時ぐらいだし、
大丈夫だよって言ってまぁどうにかやってた。
父親が帰宅するのは早くても8時で遅いと10時過ぎることもあって、
冷凍保存できるおかずセットみたいなのをいつも冷凍庫に入れてあって
それをチンして食べたり、自分でコンビニ弁当買って帰ったりしてた。
時々叔母さん(父方の)が来て色々やってくれたりしたし。
父は父で適当にやってて、休日ぐらいは気が向いた方が何か作ったり外食したりして、
私が作るのはもっぱらカレーか野菜炒めだったけどそれはそれで何の不満もなかった。
私としては母親には失望と軽蔑しかなかったし、
父は忙しい中でちゃんと頑張ってくれるのが伝わっていたから。
けど父の方はそうじゃなかったみたいで、なんか職場のおばさんに
「女の子は思春期になると女同士じゃないと話せないことがあるから」
とか言われて気にしてたそうで、
ある日突然再婚を考えてるって言われたのね。
私の方はその時は父のそんな気持ちを知らないから、
やっぱり奥さんがいないと寂しいのかなーとか思って
「お父さんがいいならいいよ」みたいに返事をした。
そして高校に入って直ぐに新しいお母さんがやってきた。
なんかお見合いだったらしいけど、新しいお母さん(以下Aさん)は初婚だったようだ。
思えば、父は悩む割には色々雑過ぎた。
せめて結論出す前に会わせてくれるとかすれば良かったのに、本当にいきなりだった。
専業主婦希望だったAさん、ぽっちゃりして年齢の割には可愛らしい人だったけど
女同士の勘とでもいうのか、何故か初対面からいい印象がなかった。
でもそれを言っても回りの人から見たら「実母のことが忘れられないのね」とか
「やっぱり女同士は色々難しいね」としか言われるのが地味にウザくて黙るようになった。
でも再婚した時に思ったのは、さては父さん、女を見る目ないな、と。
Aさんはあまり家事が得意じゃないみたいで、
家の中は私と父の二人暮らしだった時よりいつも散らかってた。
なんでも出しっぱなし、やりっぱなし、置きっぱなしって感じでいつもテレビのリモコン探してた。
それは別にいいんだけど、部活が終わって帰ってきてもお風呂はおろかごはんも出来てなくて、
「女の子なんだから料理のひとつも出来ないと恥ずかしいのよ」とか言って
私が帰ってから一緒に料理をしようとするの。
部活でクタクタになって帰ってきて、料理やらされるのが嫌でしょうがなかった。
正直、こんなんなら以前の方が良かったと思った。
再婚して半年ぐらい経った頃に部活がいつも以上にしんどくて、
帰宅してこれから料理を手伝わなきゃって思うとイライラがマックスになって
「専業主婦ならごはんの支度ぐらいやれよ!」ってドナっちゃったんだ。
そしたら実家に帰っちゃった。
父から反省を促すようなことを言われたが、
部活から帰ってから料理させられるのが本当にキツイことを訴えたら、
父は私も一緒に作ってること知らなかったんだよね。
再婚してからは母がいた頃のように、0時回ることも多かったし、
いちいち父に「私が作った」なんて言わないし。
それから父とAさんで話し合いしたらしくて、
部活が終わって帰るとごはんが出来てるようになったけど、
なんかお互い気まずいし、Aさんは敵意丸出しだったし。
で、ある時、リビングのテーブルの上に置きっぱなしにしてた雑誌を
「こういうの目につくところに置かないでくれる?気色悪い」って言った。
そういうの読んでるのは知ってたけど、一応隠してるみたいだったから黙ってた。
表紙に下手糞な絵の男と女、「不倫」だの「犯」だの「人妻」だのの文字が踊ったレディコミ。
そりゃあ酷いこと言ったって自覚はあるけど、向こうも無神経だと思う。
この頃からはもう、以前のように自分でコンビニ弁当買って帰ってた。
Aさんとは修復不可能になった。
父に離婚してくれって頼んだけど、
なんか大人同士には一旦再婚した以上そんな簡単な事でもないらしく
ずいぶん後で聞いたから、父の上司の紹介だったらしくて色々しがらみがあったみたいだ。
私は家を出て早く自立したくて進学せず、誘いがあった寮のある実業団に入った。
でも2年ぐらいで怪我しちゃって、でもそのまま働かせて貰えたので
生活は厳しかったけど寮をでてアパートで暮らすようになって、
その頃は時々外で父と会ってて会うたびに父は謝ってた。
A子さんとはうまくいってないみたいだったから
「もう私も家を出てるんだし離婚しなよ、なんだったら会社辞めたっていいじゃん、
どうにかなるっしょ」なんて言って。
そんな矢先に交通事故で父がなくなった。
A子さん主導で身内のみの静かなお葬式になった。
その時に叔母さんから「これから大変なことになるけど、しっかりしなさいよ」って言われて
なんのことかと思ってたら四十九日と納骨が終わった時、叔母がひとりの男性を連れてきた。
私もお葬式で初めて会っただけの、父のまた従弟だそうで弁護士さんだった。
父は公正証書遺言を残してて、その執行者にその従弟を指名していた。
遺言書の控えはA子さんに見つからないように叔母が預かってたそうだ。
私が怪我をして引退した頃に作成したらしかった。
遺言には自宅をAさんへ、他は全て私へとあった。
自宅は父と実母が結婚した時に購入した中古の建売で大した価値はない。
Aさんが遺留分を要求した場合にちょうど土地の売値ぐらいになるらしい。
父は本当はA子さんを相続人から排除したかったらしいけど、
そういうワケにはいかなかったみたい。
生命保険は100%私受取に指定してあった。
叔母が言うには、生命保険の受取人の変更は
A子さんからしつこく要求されていたらしいけど、それだけは断ってたみたい。
A子さんはすごく金遣いが荒くて、再婚してからは殆ど貯蓄も出来ていなかったらしく、
私が父から受け取った現金は父が祖父母から相続したものや
祖父からもらったゴルフ会員権や(父はゴルフしないけど)、
あと母と離婚した時に母と間男から受け取った慰謝料等々で
A子さんは裁判を起こそうとしたけど、叔母が無駄だと逐一説明して諦めた様子。
父がタヒんで先日十三回忌を終えた。
A子さんとは財産分与の手続きが終わってから
全く会ってもいないし話したこともなく、今どこで何してるかも知らない。
叔母が実家の前を昨年通ったら更地になってたそうだ。
>>381
お疲れ様。
どうせ土地を売ったお金もすぐ使い果たしちゃうんだろうなー。
そのうち無心とかしてきそう。
A子さんとやらとバッタリ出会ったりしないよう、祈っとく。
乙でした。
失礼ながら、お父様が女を見る目なかったのは当たりかもですねw
でもあなたはよく頑張った。
>>381
もしかして単なる事故じゃなくて仕組まれたモノだったのではと勘繰りたくなる程にAがアレ
コメント