【衛生】抗菌・殺菌成分が入った「薬用石けん」は益どころか害になるおそれ
薬用石けんには抗菌・殺菌作用を持つ「トリクロサン」「トリクロカルバン」という化学物質が使われています。
手洗いは病気を防ぐ重要な習慣として浸透していますが、薬用石けんを使って手洗いをすると、感染症の危険増加・耐性菌の増殖・環境汚染など、かえって悪い効果の方が高くなってしまうという研究結果がいくつも発表されています。
欧州ではトリクロサンを含む製品の販売禁止も始まっており、アメリカの薬用石けん市場が完全消滅するかもしれない事態について、Ars Technicaがまとめています。
◆トリクロサンの安全性
薬用石けんなどに含まれるトリクロサンは、数多くの市販製品に使われている抗菌・殺菌成分ですが、近年では、トリクロサンが持つ危険性を指摘する研究が報告され始めています。
薬用石けんの使用は感染症の危険増加・腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の変化・耐性菌の増殖・環境汚染を増加させる恐れがあるとのこと。
マーケット大学のパトリック・マクナマラ博士もトリクロサンの研究者の1人。マクナマラ氏によると、トリクロサンを含む石けんの殺菌効果を得るには、数分かけて行う長時間の手洗いが必要で、多くの人が行う「数秒間の手洗い」では不十分とのこと。
医者が手術前に数分間手洗いするのは有効であることが認められていますが、「30秒間の手洗いでは、通常の石けんと薬用石けんのどちらを使っても大きな差は見られない」という調査報告も報告されています。 益より害になる可能性から、トリクロサンの使用の見直しが求められています。
アメリカ食品医薬品局(FDA)はトリクロサンを「安全な物質」と定めていましたが、近年の研究報告を受け、トリクロサンの安全性の再確認に動いています。FDAは各メーカーに対して、薬用石けんの利用による殺菌効果が、通常の石けんより健康的であることを示すデータを求めています。
提出されたデータがFDAの基準を合格するかどうかは不明ですが、FDAはトリクロサンに関する調査結果の発表を2016年9月に行う予定。もしトリクロサンの使用が禁止されれば、各メーカーは年間55億ドル(約6000億円)の売上げを放棄することになるかもしれません。
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◆トリクロサンの悪影響とは
石けん以外にもボディソープ・シャンプー・歯磨き粉・化粧品・家庭用洗剤など、いたる製品に使われているトリクロサンですが、経口・皮膚を経由して簡単に体内に浸透する性質を持っています。
トリクロサンは人々の尿・血液・鼻水・母乳などに滞在し、ミシガン大学の調査では、90人中37人(41%)からトリクロサンが発見されています。
ラットを使った研究では、トリクロサンに露出されるとブドウ球菌の侵入に弱くなることが判明。トリクロサンはたんぱく質に付着しやすい傾向を持つため、ブドウ球菌を侵入させる「ステッカー」になり、果ては感染症のリスクにつながります。
ゼブラフィッシュを使ってトリクロサンの腸内細菌叢の影響を研究したオレゴン州立大学によると、トリクロサンが持つ抗菌効果により、ゼブラフィッシュの腸内環境が劇的な変化が見られたとのこと。
トリクロサンが母乳に含まれることから、母親から子どもの体内にトリクロサンが移動することもわかっています。テネシー大学ノックスヴィル校の研究では、トリクロサンが母子両方の腸内細菌叢に影響を与えていることもわかっています。
腸内細菌叢の微生物的変化によって既存の抗生物質に耐性ができてしまう恐れもあり、テネシー大学ノックスヴィル校は引き続き追跡調査を行う予定です。
トリクロサンの生体に対する数々の悪影響が報告されている一方で、マーケット大学のマクナマラ博士は「尿から排出されたトリクロサンは、配水管を通って下水処理場にたどり着きます」と指摘。
下水処理場に流されたトリクロサンは、下水中の微生物体系をめちゃくちゃにしてしまい、下水処理能力の低下を招いているとのこと。
トリクロサンが下水に含まれる「mexB」と呼ばれる微生物の遺伝子を変化させるのですが、 mexBはトリクロサンや抗生物質を排除する働きを持つようになるためです。また、トリクロサンに次いで薬用石けんに使われる 「トリクロカルバン」も、微生物群に同様の変化を引き起こすことがわかっています。
マクナマラ博士は「トリクロサンなどが作り出したスーパー微生物は、下水処理場から環境へ流出していきます。 潜在的に野生動物や、巡り巡って人間にも危険を与える可能性があるでしょう」と話しています。
FDAがトリクロサンなどの抗菌成分を禁止するかどうかは不明ですが、マクナマラ博士はトリクロサン製品の使用をストップする消費者選択が、最も強力な対策になると考えています。
マクナマラ博士は「不要な化学物質を使わなくても、私たちは通常の石けんやエタノール消毒液で衛生を維持することができます」と述べています。
http://gigazine.net/
以下、2chの反応
エエエ、薬用石鹸ミ○○ズ、好きなんだけど。
>>6
あれで顔や体を洗うとどう考えても肌荒れする 親は牛乳石鹸に 自分はビオレuにしたけどすっかり荒れなくなった
>>17
陰部をミューズで洗ったらニキビみたいなの出来たことあるorz
かなりの激痛だった
>>6
俺もミューズ無しでは生きられないと思っていたのだが、包装箱に「原産国:中国」の文字を発見してから使用中止しました。
>>21
薬用石鹸云々より、「原産国中国」のほうが怖いな。
>>21
怖すぎるわ中国産の石けんとか 不買対象だよね
>>21
発売元が変わってアジア圏は中国生産になったんだよな 日本でライセンス生産にしてほしいわ
>>21
ミューズは、随分前にインドネシア製になってたから、俺は国産のライオンの「キレイキレイ」を買ってた。「キレイキレイ」が無くなって、国産さがしたらFライフ 薬用殺菌石鹸があったのでそっちに。
1月程前に、探したら、そっちも無くなってアマゾンで3個600円。今見たら800円・・・orz
皆が国産買ってくれないから、消えていくんだわ
ミューズ
1953年に発売された中国発の薬用固形石鹸です。
ってマジかよ( ; ゜Д゜)
>>1
薬用せっけんミューズ\(^o^)/オワタ
>>13
キレイキレイも終わったー
ミューズでインキンが治ったで
>>16
今日聞いた一番いいニュースだわw
消毒したほうがかえって悪玉菌が増える 自然って面白いわ
やっぱり無添加せっけんが正解か
でもピロエース石鹸で股間洗うと物凄く効果的なんだよなぁ 夏に汗かいても汗疹とか出来なくなるし
>>7
アルコール消毒のほうがよくね?
日本なんて特に、やれ抗菌だ滅菌だってこだわりすぎ
だから最近の若い子は、電車のつり革が持てないとか 小さい子も公園の砂場が汚いとかいって言うらしいね おかしいわ
>>24
吊革掴まってから目元いじればほぼ一発で結膜炎にはなれるから あながち間違いではない
>>28
あとノロとかもつり革で一発で 感染することもあるって聞いたな。
土とか外にあるものはまったく気にならないが、 つり革はなあ
>>24
つり革はわかる。
だってトイレ行って手を洗わない手で触ってそうだしな あと咳してそのまま触ってる人は良く見る。
つり革はあんまりいいものじゃないと思う。
加減間違えればなんだって毒だろうが
同じ毒になるなら次亜塩素酸水で手洗いすればいいし、 健康どうこうなら衣類の漂白は煮洗いでいいし、体洗うのは塩と泥でいいし こういう記事の意図がわからん
子供の頃は雑菌まみれになったほうがいい
人間一人で生きられるわけじゃないんだぞ 楽しい常在菌くんたちと共存共栄してるんだから
こういうのは薬用とか混ぜたのを使うんじゃなくて まず物理除去(ゴシゴシ洗う)が基本で、どうしても気になるなら 専用のアルコール手洗いだろう
変な記事
トリクロサン以外の抗菌もあるよ
>>50
こういう記事を前に見たときはこの成分は例えばミューズに入っててキレイキレイには入ってなくて キレイキレイ派だからひと安心した覚えがある
他の殺菌成分なら平気なのかな
歯磨き粉にも入っているな
>>117
日本で発売してるの?
>>120
花王のピュオーラアクアとか、花王のディープクリーン薬用バイタルハミガキとか、トリクロサンが入っている
>>183
へー、いつの間にか日本でもOKになってたのか。 ありがと。
シャンプーや石鹸、歯みがき粉は成分に重々注意した方がいいよ。
例の害悪石鹸茶のしずくなんか、よくこんな成分の使うなぁと思ってたらあの結果。
わざわざ薬用石鹸買わないで 牛乳石鹸あたりで十分ってことだな
この2chスレまとめへの反応
コンタクトレンズをするから、手洗いは薬用せっけん使ってる。
>殺菌効果を得るには、数分かけて行う長時間の手洗いが必要で、多くの人が行う「数秒間の手洗い」では不十分
知らなかった・・・。
ペットがいるから薬用せっけんを止めるのは抵抗がある。トリクロサン・トリクロカルバンが入ってない薬用ハンドソープないかな?