彡(゚)(゚)で学ぶ民間軍事会社
彡(゚)(゚)「需要あるか知らんが書いていくで」
民間軍事会社(みんかんぐんじかいしゃ)とは、直接戦闘、要人警護や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站などの軍事的サービスを行う企業であり、新しい形態の傭兵組織である。
Wikipediaより
期待
1995年 西アフリカ シエラレオネ
彡(゚)(゚)「逆らう奴は皆殺しじゃー!」
(’ω`)「タスケテ…」
彡(゚)(゚)「女はレイプじゃあ!」
(o’ω’n)「いやああぁぁぁ!!!!!!!」
まさに世紀末
世界有数のダイヤモンド産出国でありながら長年の独裁と汚職で未開発の小国は91年に勃発した反乱により 悲惨な内戦が続き、殺戮と絶望の中にあった。
ヒェッ・・・
あーもうめちゃめちゃだよ
反政府軍が首都フリータウンから約20Kmの地点に迫り大虐殺が予想された。
彡(゚)(゚)「もうワイらを誰も止められへん!首都に着いたら皆殺しじゃあ!ヒャッハー!」
パラパラパラパラ
彡(゚)(゚)「ん?なんや?何か飛んで来るぞ?」
ヒュードーン
彡()()「グエー」
反政府軍を突如、攻撃ヘリや装甲車を保有なおかつよく訓練された部隊が攻撃、撃退したのである。
反政府軍を撃退した彼らは一体、何者なのか?
(*^◯^*)「すごいんだな…あの暴虐な反乱軍を一蹴したんだな…」
(´●ω●`)「当然です。我々はプロですから、あんな素人集団に負けません。」
彼らはエグゼクティブ・アウトカムズ社
南アフリカを拠点とする民間軍事会社であり、90年代にアフリカ各地の紛争でその名を轟かせた。
エグゼクティブ・アウトカムズ社は1989年にイーベン・バーロウ氏により創設された。
1989年の南アフリカは悪名高い人種隔離政策を実施する白人支配体制の末期にあった。
バーロウ氏は南アフリカ国防軍第32大隊副司令官を務めた後、南アフリカ市民協力局に在籍していた。
南アフリカ市民協力局とは福祉機関のような名前だが実情は特務工作機関である。
NO WAR,NO LIFE.ですね(ドヤァ
南アフリカ市民協力局時代のバーロウ氏の活動
その1
壁】ω●`)「マンデラなど南アフリカの黒人運動家はIRAのようなテロ組織と協力している!」
( ´д)マジカヨ(´д`)サイテー(д` )
壁】ω●`)「フフフ」
国際世論への工作
その2
国連「人種差別する南アフリカに経済制裁をスルゥイ!」
(´●ω●`)「経済制裁を避けて南アフリカ製の武器を売るゥーンだよ!」
闇市場「アハハ」
活動資金獲得のための武器密輸
これらの秘密工作活動で得たコネや知識がエグゼクティブ・アウトカムズ社創設に役立ったと言われる。
またエグゼクティブ・アウトカムズ社は「人種差別主義の白人傭兵集団」とイメージされやすいが実は社員 の約7割が黒人であるという事実がある。
これはバーロウ氏がかつて所属し黒人政権が誕生後に解体された第32大隊の元兵士が雇われたためである。
南アフリカ国防軍第32大隊は南アフリカの白人支配体制に敵対する周辺の黒人諸国の反政府ゲリラへの支援 を行う特務部隊であったため戦闘の際には現地ゲリラを装う必要があり黒人兵が必要であった。
そのため第32大隊は黒人率が高い部隊であった。
1991年、南アフリカの白人支配体制が崩壊
彡(゚)(゚)「お前、元第32大隊らしいな!同じ黒人やのに白人の犬の裏切り者が!」
(o’ω’n)「出ていけおん!」
(’ω`)「シネ(直球)」
(●▲●)「…」
(●▲●)「何が民族融和だよ…『国』のために頑張ったのに…新生南アフリカに居場所がないよ…」
(´●ω●`)「うちさぁ…会社立ち上げたんだけど…働かない?」
(●▲●)「あ^ ~いいっすね~」
なお将校クラスの幹部社員の大半が白人の模様。
ある程度書き溜めてるんやがゆっくりした方がええやろか?
イッチのペースでええと思うで
どんどん書いてってや
了解したで
話をシエラレオネに戻す
1996年
(*^◯^*)「貴社の活躍で反政府軍を首都圏から追い出してダイヤモンド産出地帯も奪還できたんだな!」
(´●ω●`)「ダイヤモンド産出地帯を奪わなきゃ契約金貰えませんからね。」 (ダイヤモンド採掘権が欲しい外国企業がシエラレオネ政府の替わりに3500万ドルを払ってます。)
(´●ω●`)「まぁ、反政府軍は弱体化し停戦合意も進みましたが我々はまだ協力する用意が…」
(*^◯^*)「悪いんだが…帰って欲しいんだな!」
(´●ω●`)「!?」
(*^◯^*)「実は…」
国連松「内戦も終結したし傭兵集団はいらないゾ」
(*^◯^*)「え!?反政府軍は弱体化したけどまだ政府軍では対処できないんだ!」
ナイジェリア松「うちが平和維持軍出すゾ」
(*^◯^*)(実はエグゼクティブ・アウトカムズから追加で4700万ドル出せと言われてたんだな。)
(*^◯^*)(国連の平和維持軍が展開すればタダで守ってもらえるんだな。)
(*^◯^*)「わかったんだな!」
(*^◯^*)「国連からの圧力なんだな!」
(´●ω●`)(チッ、こいつ追加で金出したくないだけだな。)
(´●ω●`)「わかりました。ただ我々が撤退したら百日はもちませんよ。」
(*^◯^*)「お、脅すのはやめて欲しいんだな!」
エグゼクティブ・アウトカムズ社撤退から95日
彡(゚)(゚)「ヒャッハー!この日を待っていたぜ!」
(*^◯^*)「え!?反政府軍と国軍の一部がクーデター!?ナイジェリア軍、平和維持軍を呼ぶんだな!」
ナイジェリア松「我々は中立やから介入しないゾ」
(*^◯^*)「…」
国連職員「お助けー!」
(´●ω●`)(ほら言わんこっちゃない。)
国連職員はダイヤモンド採掘権を得た外国企業の警備をため残っていたエグゼクティブ・アウトカムズ社の関連企業ライフガード社の事務所に逃げ込んだが多くの一般市民が戦火に巻き込まれた。
ちょっとだけ七人の侍っぽい
その後、シエラレオネ政府はインド人投資家ラケシュ・サクセナ氏の提供した1000万ドルでイギリスの民間軍事会社サンドライン社を雇いクーデター勢力を押さえ込むが混乱は続く。
シエラレオネ内戦が終結するのは2002年、それまでに約1万人以上が死亡した。
一万人…
以上が民間軍事会社の祖と言われるエグゼクティブ・アウトカムズ社の有名な活躍やで
次は民間軍事会社が関わる珍事を紹介するで
シエラレオネではヒャッハー役だったやきう民が主役やで
民間軍事会社ってどれくらいあるんやろ
1996年 南太平洋 パプアニューギニア
閣僚A「やってしまいましたなあ」
閣僚B「これは大変なことやと思うよ」
閣僚C「コレは政権交代やろなあ」
彡()()「…」
パプアニューギニアのジュリウス・チャン首相は絶望的状態に立たされていた。
ブーゲンビル島で活動する反政府ゲリラのブーゲンビル革命軍・BRAを壊滅させるべく仕掛けた大攻勢が 失敗、パプアニューギニア国防軍の数多くの兵士が人質となった。
しかも国政選挙が目前に迫っておりこのままではチャン首相率いる与党の惨敗は確実であった。
戦場での扱いがどうなっとるんか地味に気になるンゴ 捕虜にした時どうなるとか、正規の軍とは違うんやろか
ヨルムンガンドの世界かな
ジュリウス・チャン「どうすりゃいいんだ・・・」
パプアニューギニア
当時の人口は約400万程度だが715という異なる言語が存在するまさに秘境の国。
政治中枢はニューギニア島の首都ポートモレスピーに集中していたが経済面では首都から約1300Kmも離れたブーゲンビル島のパングナ銅鉱山に依存していた。
しかし銅採掘による公害と銅山による収入がブーゲンビル島に還元されない事によってブーゲンビル革命軍が80年代後半から武装蜂起したのである。
(*^◯^*)「パプアニューギニア国防軍総司令官のジェリー・シンギロックなんだな!」
彡(゚)(゚)「自己紹介はええシンギロック将軍!なんで負けたんや!」
(*^◯^*)「ブーゲンビル島は密林と険しい山岳地帯でゲリラ戦にうってつけなんだな!あと…」
彡(゚)(゚)「あと…(ゴクリ」
(*^◯^*)「我が軍が弱いからなんだな!」
彡()()「…」
奴隷をこき使ってぞんざいに扱うとろくなことにならないよね~
うーんこの適材適所
パプアニューギニア国防軍は政府の財政難から給与の支払いも滞りがちのため当然、士気は低い。
また装備も個人装備の携帯火器以外の装備は少数の装甲されたランドローバーのトラックと迫撃砲がいくらかある程度の有り様、航空機に関してはベトナム戦争時代のヒューイ輸送ヘリを旧宗主国のオーストラリアから数機供与された。
だがパプアニューギニア国防軍がこれを武装させる事は禁じられていた。
>>38
うーんこのクソザコナメクジ軍、流石に弱すぎ内、今はどうなんやろ
当然、チャン首相はパプアニューギニア国防軍増強のため外国政府に懇願した。
彡(゚)(゚)「オーストラリアさん、助けてくれや!」
オーストラリア松「ダメやぞ」
彡()()「エエッ…」
オーストラリア松「第三国がパプアニューギニアに軍事援助しないよう外交しといたぞ」
彡()()「…」
80年代後半から続くブーゲンビル島の紛争では1万人以上が死亡、3万5千人以上が家を失った。
人口約17万での島の紛争としてみれば大きな数字であり紛争の拡大を危惧したオーストラリアが不干渉の立場を取るようになるには充分な数字であった。
彡()()「どないしたらええねん…」
(o’ω’n)「お困りおん?」
彡(゚)(゚)「なんやブラチンさんか…」
(o’ω’n)「ブラチンじゃないおん!ブランチ・エネルギー社だおん!」
彡(゚)(゚)「で?何の用や?前に言うてたブーゲンビル島の銅山の採掘権ならやれんぞ。」
彡;(-)(-)「銅山は革命軍が支配して閉鎖状態にあるからな…」
(o’ω’n)「奪還したらいいおん、そのために民間軍事会社を雇うおん。」
彡(゚)(゚)「ほぇ?」
数日後
(o’ω’n)「首相、彼が前に紹介した民間軍事会社だおん。」
(´●ω●`)「どうもサンドライン社です。」
彡(゚)(゚)(イギリスの民間軍事会社らしいがなんか胡散臭いなぁ)
彡(゚)(゚)「ほんまにブーゲンビル革命軍を壊滅させられるんですか?」
(´●ω●`)「任せてください。ただ当然、契約金を貰いますがね。これが見積書です。」
彡(.)(.)「どれどれ…」
彡(●)(●)「3600万ドル!?我が国の軍事予算の1.5倍やないか!払えんわボケェ!」
情けないなぁ
火の車やな
(´●ω●`)「確かに安くはないが払える手段はありますよ。」
(o’ω’n)「ブーゲンビルのパングナ銅鉱山をサンドライン社が奪還したら国有化すればいいおん。」
(o^ω^n)「そしておんちゃんみたいな外国の鉱山会社に売却すればいいおん。」
この手法はブランチ・エネルギー社がアフリカ各地の紛争で用いた手法である。 反乱勢力の支配する鉱山を政府が雇った民間軍事会社が奪還したら紹介したブランチ・エネルギー社が格安 で採掘権を得る、ただ反乱勢力から奪還できなかった場合は損をするハイリスクハイリターンではある。
彡(-)(-)(なるほどブランチ・エネルギー社がサンドライン社を紹介したのはこういう裏があったんか…)
彡(゚)(゚)「でも国有化言うても議会の可決がいるやろなぁ…」
閣僚A「首相!そんな弱気はアカン!」
閣僚B「やるしかない!Vやねん!サンドライン!」
閣僚C「じゃけん、契約しましょうよ~」
彡(゚)(゚)(あれ?なんか閣僚達もめっちゃ乗る気やでぇ…)
彡(^)(^)「どうせこのままやと選挙負けるし契約するで!」
閣僚A・B・C「やったぜ!」
後に判明するが契約締結の5日後にサンドライン社からパプアニューギニアの国防大臣の口座に50万ドルが 振り込まれており、彼が導管となり他の大臣にも賄賂が渡っていたという。
まぁ悪い話じゃないし、多少はね?
1997年3月
(*^◯^*)「首相!どういうことなんだ!」
彡(゚)(゚)「なんや?将軍」
(*^◯^*)「なんでイギリスの傭兵に金を出すんだ!そんな金あれば我が軍の兵士に給与払えるんだな!」
彡(゚)(゚)「はぁ?お前らが役に立たんからやろ!」
(*`◯´*)「首相でも言っていいことと悪いことがあるんだな!首相を辞任しろ!」
彡(●)(●)「なんやと!お前なんか軍総司令官を罷免や!」
チャン首相の辞任を公然と要求したシンギロック将軍に対してチャン首相は軍総司令官を罷免。 さらに反逆容疑をかけたがシンギロック将軍は自身に忠誠を誓う部隊と共に軍事基地に籠城した。
またパプアニューギニア国防軍の大半はシンギロック将軍を支持。
パプアニューギニアってそんなに酷かったん?そういや名前だけ知ってるけどニュースすら見ない気がするンゴ
>>49
もともと国としての体をなしてない
さらにシンギロック将軍側からチャン政権とサンドライン社の契約内容がリークされた。
市民1「ヒェ…」
市民2「これは戦争ではない一方的な虐殺だ…」
パプアニューギニア世論はサンドライン社が投入予定の武力が予想以上であったため衝撃を受ける。 こうして反首相ムードとなり、シンギロック将軍の呼び掛けで行われたデモが開催された。 だがデモは暴動にエスカレート、混乱は拡大していく。
彡()()「…アカン、このままやとブーゲンビルだけでなくパプアニューギニア全体が内戦になる。」
彡()()「首相を辞任するでぇ…」
混乱を収めるためチャン首相は辞任を表明。
(´●ω●`)「えらいことになったな…」
この混乱の最中、武器弾薬の大半が輸送中であったためかサンドライン社は争いの外にいた。
チャン首相が辞任後、サンドライン社は社員をパプアニューギニア国外に素早く運び出した。
これは良スレやで
その後
パプアニューギニア新政府「チャン前首相が勝手に契約したから金は出さないンゴね。」
(´●ω●`)「払えや!」訴訟
裁判所「確かにチャン首相はパプアニューギニア議会を無視したが契約自体に不備はないから払ってね。」
パプアニューギニア新政府「マジかよ…」
パプアニューギニア新政府は結局、サンドライン社に契約金全額を支払った。
(*^◯^*)「チャンは辞任し正義は守られたんだな!」
パプアニューギニア新政府「せやな正義は守らんとな!(ニッコリ」
(*^◯^;*)「…」
チャン首相の辞任の要因となったシンギロック将軍だがサンドライン社とライバル関係にある別の民間軍事 会社であるJSフランクリン社から賄賂を受け取っていた事が発覚し将来公職に就くことを禁止された。
えぇ……
良く出来た物語やなあ
草生える
反乱はどうなったんや?
あっちもこっちも賄賂贈りまくりで草生えるわ
チャン前首相など強硬派が勝手に失脚した事で穏健派が実権を握ったパプアニューギニア新政府。
話し合いによる解決のためブーゲンビル革命軍と和平交渉を開始。
ブーゲンビルの自治を認めていく事で合意したのである。
反乱軍が事実上勝ったんやな
以上が民間軍事会社の関わった珍事やで
2つの事例を書くのに参考にしたのはNHK出版のP・W・シンガー著の『戦争請負会社』や
古本屋にあったら買ってみたらええよ
後、読んでくれてサンクスやで
>>63
お疲れやで~
サンイチ
内戦が起きる国はトップが汚職アンド汚職、もうこれわかんねぇな
イッチサンガツ
面白かった
けっきょく契約金は支払われたってことでおk?
>>70
払ったンゴね
サンドライン社側がアメリカやフィリピン、ドイツ、ルクセンブルクにあるパプアニューギニアの在外公館やEUがパプアニューギニアとの貿易で代金を振り込む口座に差し押さえ請求をしてパプアニューギニア新政府が勘弁してくださいと払ったみたい
>>71
ワロタ(ガクブル
そんな軍事力の世界的暴力団相手にゴネられんわな・・・
裁判所ってのはパプアニューギニアの裁判所?政府も軍人も滅茶苦茶だったが裁判所だけはちゃんと法に則った仕事をしていたのか…
>>72
書籍ではどこの裁判所か書いてないのでわからんのやすまんな
ただパプアニューギニアはオーストラリアの経済支援がなきゃ生きていけないからかアフリカより民主主義がしっかりしとると思うで。
チャン元首相やシンギロック将軍が失脚しとるからな
でもさ
結果的には流血しないで平和裏に解決したんだな
「金払えや糞野郎!!(平和がいちばんだぞ仲良く暮らせよ)」
こうですか><
>>75
チャン政権が潰れへんかったら約80人の地上部隊と4機の旧ソ連製軍用ヘリでブーゲンビル島を蹂躙する予定やったんだよな
凄まじい金や利権が絡んでるんやなあ
軍事産業は金になるってはっきりわかんだね